ある日、保護施設『レン・レスキューズ』に治療が必要な子猫が運ばれてきました。『マチルダ・ビーンズ』と名づけられた子猫はとても衰弱していて、上気道感染症に苦しんでいました。
「一緒に保護された他の子猫達はすぐに良くなりましたが、ビーンズだけはなかなか回復しませんでした。私の家には保育器があるため、彼女を自宅へと連れて帰りました」と養育ボランティアのアシュリー・ケリーさんが言いました。アシュリーさんはいつも生まれたばかりの子猫や障がいのある子猫を専門に預かっているそうです。
ビーンスはアシュリーさんの適切な治療を受けながら、肺炎や多くの健康問題と戦いました。獣医さんから生存率が低いと言われたビーンズですが、決して自分の人生を諦めず、アシュリーさんと一緒に戦い続けたのです。
それから数週間、アシュリーさんは酸素や噴霧器を使った治療を行い、必要な薬を飲ませて、懸命に看護を続けました。
「ビーンズは生きたいという強い意志を持っていました。彼女は何とか失明の危機を乗り越え、全てのものが見えるようになりました。彼女は本当に強い子で、いつも私を驚かせます!」
ビーンズは回復している間、保育器の中で独りぼっちで過ごさなければなりませんでした。そこでアシュリーさんはビーンズの周りに様々なヌイグルミを置きました。するとビーンズはすぐにお気に入りのヌイグルミを見つけました。
「ビーンズは3週齢の頃、子羊のヌイグルミと友達になりました。彼女はすぐにその子羊のことが気に入ったようで、いつも一緒に寄り添いながら眠るようになりました。」
その後、子羊は数回洗濯されて少しクタクタになりましたが、今でもビーンズの一番大切な友達です。ビーンズはいつも子羊を両手でしっかりと抱きかかえながら、眠りに落ちるまで毛づくろいをしているそうです。
ビーンズは子羊の元ですくすくと成長していきました。ビーンズが保育器からベビーサークルに移って他の子猫達と過ごすようになった後も、常に子羊を目の届くところに置いておくことを主張しました。
ビーンズは子羊に見守られながら愛らしい個性を開花させて、可愛いトラブルメーカーになりました。
「ビーンズはいつも誰かに突撃したり、物陰から飛び出したりしています。さらに好奇心旺盛になった彼女は、ベビーサークルから出たいと大きな声で主張してくるようになりました。」
「ビーンズはとても陽気で遊び好きですが、誰かに抱きしめられるのも大好きです。そんな彼女を私が抱っこすると、彼女はいつも嬉しそうに鼻キスをしてきます。」
そして、いっぱい遊んで電池切れすると、ビーンズは子羊をギュッと抱きしめながら眠り始めます。
ビーンズは現在、体重が2ポンド(約907g)に達し、素晴らしい未来に向かって着実に歩み続けているのです。
「ビーンスはとても勇敢で好奇心が旺盛で、自宅で暮らしている大きな犬や猫にも恐れることはありません。彼女は他の保護子猫達とも仲良しで、いつも楽しそうに遊び回っています」とアシュリーさんが嬉しそうに話してくれました。
ビーンズは長い期間アシュリーさんの家で過ごしてきましたが、今でも変わらず子羊のことが大好きです。ビーンズはいつも子羊と一緒に様々な場所へと出かけて、幸せいっぱいの毎日を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:bruceandfoxfosters/lovemeow