ある日、保護施設『ミニ・キャット・タウン』のスタッフのローラ・マローンさんが、養育主さんの世話を必要としている子猫を自宅へと連れて帰りました。『イエティ』と名づけられた子猫は、全身がノミや土で覆われながら独りぼっちでいるところを発見されました。
イエティは非常に衰弱していて、ほとんど食べることができなくなっていましたが、生きたいという強い意志を持っていました。イエティはあらゆる困難に立ち向かい、生きるために戦い続けました。
ローラさんはイエティの全身を綺麗にして、胃の問題の治療を始めました。イエティは食べることに苦労していたため、ローラさんは2時間おきにシリンジでご飯を食べさせ続けました。
「私はイエティの舌にミルクを落とし、飲み込むのをじっと待ちました。そして彼の様子を注意深く確認しながら、再び舌にミルクを落としました」とローラさんが言いました。
最適なケアと美味しいミルク、暖かいベッドと抱きかかえることのできるヌイグルミで、イエティは徐々に元気を取り戻していきました。そしてついにイエティは哺乳瓶からミルクを飲めるようになったのです。
それ以降、イエティは別猫になったかのように、勢いよくミルクを飲むようになりました。そして立ち上がるのに十分な力をつけ、柔らかい毛布をこね始めました。
イエティは美味しいご飯で体重を増やし、信じられないほどの進歩を遂げて、日に日に活発になっていきました。
「最初の頃のイエティは、ご飯の時間になると私が起こさなければならないほど衰弱していました。でも今はいつも養育部屋のドアの前で待っていて、大きな声でご飯を要求してきます。」
イエティは物凄い食欲でみるみるうちに大きくなって、毛もフサフサになっていきました。
「イエティはもう保育器の中では満足できないようです。彼は自分で食べて、トイレもひとりでできます。彼は今、床の上を歩き回り、部屋の隅々まで冒険することを楽しんでいます。」
イエティはご飯の時間を知っているようで、時間が近づいてくるとじっとローラさんのことを見つめ始めます。そして美味しいご飯でお腹を満たすと、色々な場所で遊びながら猫のスキルを磨いているのです。
「イエティはとても甘い子猫で、いつも元気で好奇心と愛情に溢れています。私は彼がこんなに丈夫になったことに驚きを隠せません。彼はいつも勢いよくご飯を食べて、可愛い足取りで自由に歩き回っています。」
イエティは成長するにつれてシャム猫の模様が目立つようになり、愛らしい個性が現れ始めました。
そんなイエティには幼い頃からの友達(子犬のヌイグルミ)がいました。イエティは友達がいてくれたおかげで心が落ち着き、いつも安心して眠ることができました。
その様子をずっとそばで見ていたローラさんは、イエティが里子に行く時には友達も一緒に連れて行く必要があると感じていました。
イエティはその後も成長を続け、新しい生活をスタートさせるのに十分な大きさになりました。そして保護施設に戻ると、ボランティアスタッフがイエティの可愛さに一目惚れしたのです。
その後、イエティが引っ越す準備を整えると、ヌイグルミの友達と一緒に生涯の家へと向かいました。イエティはすぐに新しい環境に落ち着いて、さっそく友達と一緒に長い昼寝を始めたそうです。
こうして独りぼっちで保護されたイエティは、ローラさんの元で大きく育ち、愛らしいシャム猫へと成長しました。イエティは現在名前を『ラベイジャ』に変えて、安全な家の中で最高の日々を送っているそうです。
これからもラベイジャは全身で幸せを感じながら、いつまでも何不自由ない生活を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosterkittyfamily/lovemeow