今から2週間前、カナダに住むシルビーさんが家族と一緒に農場で仕事をしていると、目の前に1匹の子猫が現れました。子猫は何か伝えたいことがあったようで、シルビーさんの後をついてきました。その後、子猫の後を追うように2匹の兄弟が姿を現しました。
シルビーさんが娘のビッキーさんを呼ぶと、最初に現れた子猫がビッキーさんの足に飛びついて、膝の上へと登ってきました。するとその様子を見ていた兄弟が、次々と膝の上に登ってきました。
ビッキーさんは母猫や他の兄弟が近くにいるかもしれないと思い、辺りを探してみましたが、結局見つけることはできませんでした。
ビッキーさんは子猫達がまだ幼かったため、母猫が帰ってくるのを待つことにしました。しかし、何時間経っても母猫が帰ってくる気配はありませんでした。そこでビッキーさんは子猫達を抱え上げると、安全な場所へと連れて行きました。
子猫達は生後約3週間で、一日中世話をする必要がありました。ビッキーさんは子猫達のために簡単な猫の家を作り、暖かいベッドとオモチャを用意しました。
ビッキーさんが子猫達にご飯を食べさせると、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に連絡をしました。ビッキーさんの家ではこれ以上猫を飼うことができませんでしたが、子猫達を野外に放置することはできませんでした。そこで新しい里親さんを探す手伝いを保護施設にお願いしたのです。
それから数日間、ビッキーさんは子猫達のところにミルクとウェットフードを持って行き、子猫達を健康な状態に戻しました。
子猫達は毎回ビッキーさんが姿を現すたびに、真っ直ぐにビッキーさんの元へと駆け寄ってきたそうです。
そして子猫達がお腹を膨らませると、すぐにビッキーさんの膝の上で飛び乗って、みんなで寄り添いながら眠り始めました。
さらに数日後、ビッキーさんは子猫達を自宅に連れて帰り、お風呂で全身を綺麗にしました。そして子猫達をタオルで包むと、幸せそうに喉を鳴らし始めたそうです。
子猫達は室内生活にすぐに順応しました。伸び盛りで食いしん坊の子猫達は、食事の時間を迎えると一瞬も待つことができませんでした。そのため猫缶が開く音を聞くと、一斉にご飯を求めてビッキーさんの足をよじ登ってきたそうです。
ビッキーさんに2週間育てられた子猫達は、保護施設へと向かいました。子猫達は施設で必要な治療を受けて、生涯の家に行く準備を始めました。
「ビッキーさんはとても愛情深く子猫達の世話をしてくれました。彼女は子猫達の命を救いました。子猫達はみんな彼女の元で体重を増やし、500gを超えました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
子猫達の中で唯一の女の子は『ピロリー』と名づけられ、ふたりの男の子はそれぞれ『エド』と『バーブレット』と名づけられました。
子猫達はみんなとっても仲良しで、決してひとりで遠くに行くことはありません。子猫達は全てのことを一緒に行い、いつもお互いに寄り添いながら幸せそうに眠りに落ちていくそうです。
こうして農場で保護された子猫達は、ビッキーさんのおかげで大きく成長することができました。子猫達はみんな安全な家の中での生活を楽しんでいて、毎日いっぱい食べて、いっぱい眠って、すくすくと成長しているそうです(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow