ある日、母親のいない5匹の子猫が保護施設に運ばれて来ました。子猫達はまだ幼く、生まれてから2週間も経っていませんでした。
保護施設から連絡を受けた養育ボランティアのバーブさんは、すぐに施設へと向かいました。バーブさんはこの時、保護されたばかりの母猫と2匹の子猫を預かっていたため、5匹のうちの3匹を引き取ることを提案したそうです。
バーブさんが預かっていた保護猫の『ハニー』は、少し前に4匹の子猫を出産しました。しかし、バーブさんの懸命な看護にも関わらず、4匹のうちの2匹は命を落としてしまったそうです。
ハニーは生き残った2匹の子猫に全ての愛情を注ぎました。ハニーは大切な子猫達から片時も離れようとしなかったため、バーブさんはいつもハニーのベッドにご飯と水を用意してあげたそうです。
「ハニーは毎回、ベッドの中でご飯やオヤツを食べました。彼女は食事の時だけは少しリラックスしているようでした」とバーブさんは言いました。
そんな中、3匹の子猫達が家にやって来ました。初めの頃の3匹は、お母さんを呼ぶために大きな声で鳴き続けていたそうです。
3匹はそれぞれ『ロウ』、『ニシキ』、『ノリ』と名づけられました。
バーブさんの家で子育てをしていたハニーは、自分の子供達が飲む分のミルクしか出せませんでした。そこでバーブさんはしばらくの間、3匹を別の部屋で育て、一日中ミルクの世話を続けたそうです。また、3匹が寂しくならないように、多くの時間を3匹と一緒に過ごしました。
そして2週間後、随分と成長した3匹はトイレの使い方も覚えました。さらに1週間後に初めてキッチンに連れて行かれると、3匹は見るもの全てに興味を持ったようで、楽しそうにキッチンの周りを駆け回り始めたそうです。
そして3匹は同じ週に、ハニーと初めて出会いました。バーブさんがハニーに3匹を紹介すると、すぐに子猫達に反応して、さっそく毛づくろいを始めたそうです。
「ハニーは出会った瞬間から、ロウとニシキとノリのお母さんになりました。」
「まだ幼い子猫達に猫のお母さんがいることは、本当に素晴らしいことです。ハニーは我が子と同様に3匹にも様々なことを教え始めました。彼女はたくさんの子猫達を育てることに、大きな喜びを感じているようです。」
そして、ハニーの2匹の子供達も、3匹の新しい兄弟を温かく迎え入れたそうです。
「ハニーは2匹の子猫を失いましたが、母親のいない3匹の子猫を受け入れました。彼女が子猫達に接する姿は、私の心を一瞬で温めます」とバーブさんは話してくれました。
ハニーは5匹の我が子と共に、幸せな毎日を送っているのです。
これからもハニーはたくさんの喜びを感じながら、大切な我が子に全ての愛情を注いでいくことでしょう(*´ェ`*)
出典:kitten_faces/lovemeow