ある日、自宅の近くを歩いていた女性が、母猫に置き去りにされた幼い子猫を発見しました。子猫はとてもお腹を空かせていて、体重が不足していました。
女性は子猫を自宅に連れて帰ると、哺乳瓶でミルクを飲ませ始めました。しかし、なぜか子猫はミルクを飲むことができませんでした。
それから2日が経っても、子猫はミルクを飲むことができませんでした。このままでは子猫の命が危ないと感じた女性は、地元の保護施設『ボトル・ベイビー・フォスターズ』のメリンダ・ブレインさんに連絡を取りました。そして、子猫を助けることができるかを尋ねました。
メリンダさんはすぐに子猫を受け入れて、細いチューブを使ってミルクを飲ませ始めました。そのおかげで子猫は無事にミルクを飲み始め、1日で体重を約20g増やすことができました。ずっと空腹だった子猫は、生まれて初めてお腹を満たすことができたのです。
メリンダさんは引き取った子猫に『ウルフィー』と名づけました。
その後、普段からメリンダさんの養育を手伝っているシェルビーさんがウルフィーを預かって、世話を続けました。
「ウルフィーは哺乳瓶の口からミルクを飲むことに、強い嫌悪感を持っているようでした。ウルフィーは保護主さんのおかげでここに辿り着き、何とか命をつなぐことができました」とシェルビーさんは言いました。
生まれたばかりの子猫は身体が非常に弱く、母親のミルクで免疫力を高める必要があります。しかし、ウルフィーは母親のミルクを飲みことができなかったため、病気などに弱い状態のままでした。
「ウルフィーは風邪をひいていたため、薬での治療が必要でした。私達がウルフィーを引き取った時には既に荒い呼吸をしていて、肺炎になりかけていました。そのため彼女がこれ以上悪化しないように、加湿器で環境を整えました。」
シェルビーさんと夫のブランドンさんは、ウルフィーを常に温かく保ち、交代しながら一日中看病を続けました。
「薬を飲み始めてから4日後、ウルフィーの肺がはっきり見えるようになり、鼻のつまりもなくなりました。私達はその様子を見て、彼女が回復し始めたことを知りました。」
ウルフィーは自然と、いつも見守ってくれるシェルビーさん夫婦のことが好きになり、常におねだりをしてくるようになりました。そして無事に抱っこされると、喉のゴロゴロが止まらなくなるそうです。
「ウルフィーは最初から、とっても愛らしい子猫でした。彼女は身体を撫でられるのが大好きで、お腹を撫でてあげると物凄い勢いで喉を鳴らし始めます。」
ウルフィーはいつも夫婦の膝の上に乗って、テレビを見ながら楽しんでいるそうです。また、常に誰かと一緒にいたいようで、ひとりになるとすぐに鳴き出してしまうそうです。
保護から3週間でウルフィーの体重は3倍になりました。ウルフィーのトレードマークは、丸い顔と可愛いヘアスタイルです。シェルビーさんはそんなウルフィーのことを『永遠の寝癖を持つ子猫』と言っているそうです。
「ウルフィーはご飯の後に抱っこされて、腕の中を動き回るのが大好きです。彼女は今、とってもおしゃれで、幸せそうで、驚くほど魅力的です!」
可愛いウルフィーの姿はこちら。(動画)
ウルフィーは現在、たくさんの愛情で日に日に成長しています。夫婦はそんなウルフィーの姿を見ながら、いつも幸せな気持ちに包まれているそうです(*´ω`*)
出典:BottleBabyFostersAZ/lovemeow