ある日、山の中のキャンプ場に妊娠中の野良猫が姿を現しました。野良猫は人間を信頼していなかったためか、誰も近づかせようとしませんでした。しかし、お腹の子供達に栄養が必要だったようで、遠くからご飯を投げられると警戒しながらもご飯を食べていたのです。
それから3日後。キャンプ場で休日を過ごしていた保護団体『キティ・キティ・レスキュー』のボランティア2人が野良猫と遭遇しました。そして、2人がご飯の入った容器を床に置いてじっと待ち続けると、野良猫は少しずつ近づいてきたのです。
そしてついに、野良猫はご飯を食べ始めました! どうやら野良猫は2人が怖い存在でないことに気づいたようです。心を許した野良猫は2人が側に座っていても、警戒せずにご飯を食べ続けたそうです。
野良猫は『ビンディ』と名づけられ、保護施設に入りました。するとビンディは、保護されて半日も経たないうちに、出産の準備を始めたのです。
しばらくするとビンディは6匹の元気な子猫を産みました。しかし、残り1匹がどうしてもお腹から出てこなかったのです。ビンディは身体を揺らしたりして子猫を出産しようと頑張りましたが、なかなか上手く行きませんでした。
心配した施設のスタッフは、一晩中ビンディの様子を見守りました。しかし、翌朝になっても、ビンディのお腹からは7匹目の子猫が出てこなかったのです。
これ以上は危険だと判断した獣医さんは、帝王切開で7匹目の子猫を取り出しました。幸いなことに7匹目の子猫は無事だったそうです。
こちらがビンディが産んだ子猫達です。
大変な出産を終えたビンディは、すぐに子育てを始めました。子猫達に母乳を飲ませるビンディですが、7匹全ての空腹を満たすのは簡単なことではないようです。
子猫達はお腹が満たされるとすぐに昼寝を始めます。するとビンディは、幸せそうに眠る子猫達を、愛情いっぱいに抱きしめるのです♪
その後、成長した7匹の子猫とビンディは、新しい里親さんの家に旅立っていったそうです。
こうしてキャンプ場に現れたビンディは、人間の力を借りて7匹の子猫を無事に出産し、安全な場所で育てることができました。あの日、キャンプ場で優しい2人に出会えて本当に良かった!
我が子を大切に育てるビンディの姿に、心が温かくなりますね(*´ェ`*)
出典:facebook.com