大好きだったご主人を亡くした21歳(人間年齢100歳)の老猫姉妹『ペパ(三毛猫)』と『メリ(サビ猫)』は、カリフォルニア州サンディアゴにある保健所に入りました。
ロサンゼルスにある保護施設は、この可哀想な姉妹の話を聞き、以前、目と耳に障害を持つ16歳の老猫をボランティアとして育ててくれたアマンダさん夫婦に連絡したのです。
その話を聞いたアマンダさん夫婦は、車で片道4時間もかかる保健所へとすぐに向かいました。
アマンダさんが保健所を訪ねると、そこにはお互いに寄り添うペパとメリの姿があったのです。その姿を見たアマンダさんは「ふたりをいっしょに連れて帰らなければ」と強く思ったそうです。
最初はとても警戒していたペパとメリでしたが、アマンダさん夫婦の優しさに触れて、心が次第に開いていきました。特にメリは元の飼い主さんのことが忘れられなかったのか、慣れるまでに時間がかかりました。しかし、アマンダさん夫婦は焦ることなく、メリの方から近づいて来てくれるのを辛抱強く待ったのです。
そして、ついにふたりは心を開きました。すっかり心を許したペパとメリは、今までいっしょに暮して来たどの猫よりもアマンダさん夫婦に懐いたそうです。
アマンダさんは「長い間、別の環境で生活してきた老猫は、慣れるまでに大変なことも多い。」と言います。さらに心を開いたとしても、すぐにお別れすることになるかもしれません。それでもアマンダさんは、老猫達がより良く生きられるように、精一杯の手助けをしたいと思っているのです。
そんな老猫想いのアマンダさんですが、できる限り不幸な老猫を減らそうと、夫が海軍を退役した後に、老猫の保護施設をつくろうと計画しているそうです。
こうして老猫姉妹のペパとメリは、永遠の家を見つけることができました。老猫は引き取り手が現れないことも多いため、アマンダさん夫婦との出会いはとても幸運なことでした。
人間年齢が100歳を越えているペパとメリは、最期を迎えるその時まで、優しいアマンダさん夫婦に見守られながら、幸せに暮していくことでしょう。
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