その日、パクラさん一家は、友人の別荘に来ていました。そこは、森の中にある小さな村で、とても自然豊かな場所でした。
夜の11時頃、パクラさん達が焚き火をしていると、森の方から鳴き声が聞こえてきたのです。声をたよりに暗い森の中をしばらく探していると、茂みの中で幼い子猫を見つけました。
パクラさんはすぐに別荘に連れていくと、お腹が空いていた子猫に食べ物を食べさせ、ベッドで寝かしつけました。
次の日、パクラさん達は子猫を連れて自宅へと向かいました。子猫は初対面にも関わらず、あまり人を恐れていないようで、車の中では息子さんと一緒に昼寝をしていたそうです。
そのままパクラさんは獣医さんのところへ寄り、帰宅しました。
家に着くと、後ろ足を怪我している子猫がベッドに登れるようにと、パクラさんの奥さんが枕で階段を作ってあげました。
それから数日間、子猫と一緒に暮らした家族は、子猫と離れられなくなってしまいました。家族は子猫に『キリル』と名付け、いっしょに暮らすことにしたのです。
キリルが家族になるとすぐにお友達ができました。それは、ネズミのオモチャです。
成長してもキリルの一番のお友達だそうです♪
安全な家の中で太陽の光をいっぱい浴びるキリル。幸せそうなキリルに、もう寂しさはありません。
キリルは大きくなるに連れて、家族と遊ぶための場所をいくつも見つけました。いつも色んなところに隠れて家族が来るのを待ち構えています。
猫に全く興味のなかったパクラさんの奥さんは、今ではすっかり猫好きになり「キリルなしでは生きていけない」と言っているそうです。やはり猫の可愛らしさには誰も勝てないようです♪
一匹の猫との出会いは、人生を変えるほど素晴らしいものということがよく分かりますね。
あの日、パクラさん家族が友達の別荘を訪れていなかったら、キリルはこの世にいなかったかもしれません。命の恩人にキリルもきっと感謝していることでしょう。これからもパクラさん一家の一員として、幸せな毎日を送っていって欲しいですね♪
出典:youtube.com