ある暑い日のこと、フロリダ州ポンパノビーチで三毛猫の『エンジェル』が見つかりました。地元で動物保護活動を行っているビビアン・シュワルツさんは、地元の保護施設『ファーリー・フレンズ・アダプション』のスタッフと協力して、エンジェルとその子供達を保護することに成功しました。
「エンジェルは廃材置き場で生活していて、汚れた防水シートの下で出産しました」とビビアンさんは言いました。
エンジェルはまだ生後6ヶ月ほどの若い猫で、子育てには多くの助けが必要でした。そのためビビアンさんはその日から、24時間体制で子猫達にミルクを飲ませ始めました。そんなビビアンさんのサポートのおかげで、全ての子猫が命をつなぎ、無事に成長を始めることができたのです。
エンジェルはいつも優しく接してくれるビビアンさんにとても感謝していました。「エンジェルはとても愛情深く、思いやりがあります。彼女は今、自分達が安全な場所にいることを知っています。」
エンジェルは子育てに全ての力を注ぎ、決して子猫達のそばを離れようとはしませんでした。「エンジェルは素晴らしいお母さんで、いつも子猫達のことを一番に考えています。」
そんなエンジェルの大切な子猫達の中に、1匹だけエンジェルをそのまま小さくしたような三毛の子猫がいました。ビビアンさんに『ベビーキャリコ』と呼ばれているその子猫は、いつもお母さんの後ろをついて回り、常にお母さんと一緒に過ごしていました。
その後、子猫達が十分に成長すると、ベビーキャリコを除く全ての子猫が新しい家へと旅立って行きました。しかし、エンジェルはベビーキャリコのことを溺愛していて、片時も離そうとはしませんでした。
ふたりは常に愛情を注ぎ合い、お互いになくてはならない存在になっていました。エンジェルはベビーキャリコに全てのことを教え、ベビーキャリコはいつもお母さんの真似をしていました。
また、ベビーキャリコは家のあちこちでお母さんを追いかけて、シッポで遊んで、寄り添いながら昼寝をしました。もし、ふたりが少しでも離れた場所に行くと、途端に落ち着かなくなって、すぐにお互いのことを探し始めるそうです。
「ふたりはキャットタワーの上で、窓の外の鳥やリスを見るのが大好きです。ふたりは常に一緒に寝て、エンジェルはいつも幸せそうにベビーキャリコを毛づくろいします。」
「私はその姿を見ながら、必ずふたりを同じ里親さんの家に行かせることを誓いました。ふたりはとても甘く、穏やかで、愛情いっぱいの素敵な親子です。」
エンジェルは毎日嬉しそうに子育てを続け、いつまでも毛づくろいできることに大きな喜びを感じているのです。
ふたりは現在、新しい家に旅立つ準備ができています。誰もが驚くほどの深い絆で結ばれた親子は、その愛らしい姿で、新しい里親さんの元にもたくさんの幸せを届け続けることでしょう(*´ェ`*)
出典:vivimotherofcats/lovemeow