猫の『アイリス』の姿を見た誰もが真っ先に目が行くのが、その綺麗な瞳です。片方の目は澄んだ空色で、もう片方は鮮やかな緑色をしています。
とっても人懐っこい性格のアイリスですが、これまでに歩んできた大変な道のりを考えると、それは本当に驚くべきことでした。生後わずか6ヶ月のアイリスは、これまでの短い人生の中でたくさんの苦難を乗り越えてきました。
アイリスが路上で発見された時は妊娠していて独りぼっちでした。アイリスは赤ちゃんを身ごもるにはあまりにも若過ぎたため、保護された時には全ての赤ちゃんが命を落としていました。
アイリスは野外生活の猫達を世話している女性によって発見されて、保護された瞬間から運命が一変しました。アイリスはその時、生まれて初めて優しい手に包まれて、安全な場所へと辿り着くことができました。
保護団体『アストリア・ポーズ・キャッツ』の元にやって来たアイリスに対して、スタッフ達はこれまでに彼女に欠けていた全てのものを与えました。アイリスは避妊手術を受けて健康状態をチェックしてもらい、暖かくて安全な場所でくつろぎ始めました。
「これまでに経験した全てのことを必死に乗り越えてきたアイリスは、今も優しさを保ち続けています。彼女はとても甘くて穏やかで、非常に愛情深い猫です」と保護団体のヴァネッサさんが言いました。
アイリスの片耳には去勢・避妊手術を行なった時につけられる切り込みがありましたが、保護された時には避妊手術を受けた形跡はありませんでした。その切り込みがどのような経緯で入ってしまったのかは分かりませんが、路上から保護されたアイリスの未来が明るいことをスタッフ全員が知っていました。
出典:astoriapawscats
今のアイリスのオヤツの様子を見ていると、最初の頃のぎこちなさがすっかり消えていることが分かります。アイリスは毎回ちゅ〜るを差し出されると身を乗り出して、目を細めながら美味しそうに食べ始めます。アイリスはすっかり家の中が気に入っていて、良いことが起こる場所だと理解しているのです。
オヤツの時間は一日のうちの僅かな時間ですが、アイリスがどれだけ成長したかがよく表れています。かつては生き延びるために必死に食べ物を探していた子猫が、今では自分専用のお皿を持っていて、信頼する手からオヤツを受け取っているのです。
そんなアイリスが喜びを感じるのは食べ物だけではありません。アイリスは注目されることも大好きで、何か伝えたいことがある時は遠慮することなく前足を伸ばして、かまってもらえるまでその美しい瞳でジッと見つめてくるそうです。
出典:astoriapawscats
さらにアイリスは遊び好きの一面も持っていて、それは日を追うごとに増してきています。そのためアイリスにオモチャを見せると毎回勢いよく飛びかかってきて、無邪気に叩いたり転げ回ったりしています。アイリスはようやく安心して自由に遊べるようになったことが嬉しくて、子猫本来の遊び心が溢れ出してきているのです。
出典:astoriapawscats
そしていっぱい遊んで疲れると、アイリスは日向ぼっこを楽しみ始めます。アイリスはこの時間が大好きで、いつも一番暖かい場所を確保して、そこで幸せそうにくつろいでいます。アイリスは全身の白い毛と色の違う左右の目をキラキラと輝かせながら、ガラス越しに行き交う人達や車を眺めているのです。
それはこれまでに大変な経験をしてきたアイリスにとって、何よりもリラックスできる至福の時でした。
出典:astoriapawscats
こうして生後6ヶ月の子猫のアイリスは、優しい人達の力を借りながら最も辛い時期を乗り越えました。そして室内生活に順応したアイリスは、保護団体を通して生涯の家族に出会うことができました。現在、新しい家で暮らしているアイリスは、そこで『クレメンタイン』と名前を変えて、たくさんの愛情を受け取りながら幸せいっぱいの毎日を送っているそうです。
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