ある日、マテアさんが仕事場から自転車で帰宅していると、車通りの多い交差点の近くで、独りぼっちの子猫の姿を発見しました。
「私はその日、いつものルートで自宅へと戻っていました。そして大きな交差点に近づいた時、小さな毛の玉に気づき、それが幼い子猫だと分かりました」とマテアさんが言いました。
マテアさんは自転車を降りて、子猫を保護するために近づいていきました。すると子猫はまるで路上での生活に別れを告げる準備ができているかのように、おぼつかない足取りでマテアさんの元へと向かってきたのです。
マテアさんは子猫を慎重にリュックに入れて、再び自転車で自宅へと向かいました。子猫は非常に痩せ細っていましたが、助けてもらえたことがとても嬉しかったようで、家に着くまでずっと幸せそうに眠り続けていたそうです。
「子猫はリュックに入った後、洋服に包まれながら眠り始めました。彼は非常に体調が悪い状態でしたが、リュックの中ではとてもリラックスしていました。」
マテアさんは子猫を動物病院へと連れて行きました。子猫は非常に低体重で、本来の体重の半分ほどしかありませんでした。
「私は可愛くて大きな耳を持つ子猫の姿が、グレムリンのギズモのように見えました。そのため私は彼に『ギズモ』と名づけました。」
「私達の出会いは運命だったようにも感じています。私は当日、いつもよりも仕事を遅くまでやっていて、もし時間通りに帰っていたら、ギズモと出会うことはなかったことでしょう。」
ギズモはすぐに新しい環境に順応しました。ギズモは心ゆくまでご飯を食べて、毛布やヌイグルミに寄り添いながら、まるで今までの分を取り戻すかのように長い眠りにつきました。
「獣医さんに必要な治療をしてもらったギズモは日に日に回復していき、一日中私を追いかけられるほどにエネルギッシュになりました。」
その後、ギズモは10歳年上の茶トラ猫の『サラ』に出会い、すぐに仲良くなりました。
それから数週間でギズモは大きな進歩を遂げました。ギズモは完全に身体を回復させて、順調に体重を増やしていったのです。
ギズモはマテアさんのおかげですっかりハグ好きの子猫になり、家の監督者として、家中でマテアさんの様子を観察するようになりました。
ギズモはとっても人間好きで、その愛らしい姿でマテアさんに笑顔を届け続けています。「ギズモは私が目を覚ましたり、仕事から帰ってきたりすると、お腹を撫でてもうためにヘソ天姿で挨拶してきます。その姿は本当に可愛くて、私の心はいつも温められています。」
「ギズモは鼻キスをしたり、お腹のナデナデアピールをしたり、まるでリュックのように背中にくっつくのが大好きです。」
ギズモはいつも毛布や枕の心地良さをたっぷりと味わってから、幸せそうに眠りに落ちていくそうです。
こうしてギズモは交差点から救い出された日から長い道のりを歩んできました。ギズモはもうあの時のように痩せ細っておらず、いつも大きなお腹を揺らしながら、楽しい時間を過ごしているのです。
マテアさんはそんなギズモに毎日たくさんの癒しをもらっています。「ギズモは私の人生に大きな喜びを運んできてくれました。あの日、彼と出会えたことに心から感謝しています」とマテアさんは嬉しそうに話してくれました。
これからもギズモは安全な家の中でたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sara_the_ginger_cat/lovemeow