ある日、テキサス州ジルスピー郡フレデリックスバーグにある図書館『パイオニア・メモリアル・ライブラリー』の職員が路上で子猫の『ペッパー』を発見し、本でいっぱいの場所がペッパーの新しい住処になりました。来館者はペッパーの存在をとても喜んで、ペッパーが本のそばで丸くなったり、本棚を歩き回ったりする姿を見て癒されていました。しかし、すっかり図書館を自宅だと思っていたペッパーの元に悪い知らせが届いたのです。
ジルスピー郡は『生後5ヶ月の子猫が図書館に留まることはできない』という決定を下し、多くのファンに衝撃を与えました。その後、ペッパーを支援する人達が集まって嘆願書を提出したりもしました。
決定の後、保護施設『ヒルカントリーSPCA』で一時的に暮らし始めたペッパーは、誰かが自分を家に連れて行ってくれることを願っていました。
「ペッパーは2ヶ月ほど図書館で暮らした後、4月18日の金曜日に私達の施設にやって来ました。時々、彼女が何年間も図書館にいたという投稿を目にしますが、確かに彼女が持っている優しさと存在感は、まるでずっと前から彼女のことを知っているかのような気持ちにさせてくれます。きっと彼女の物語はこれからも広がり続けていくことでしょう。そして私も絶対にそうなるべきだと思っています!」と保護施設の事務局長のアンドリュー・デイビスさんが言いました。
保護施設のスタッフ全員がペッパーを喜んで受け入れました。そしてすぐに新しい環境に馴染んだペッパーは、愛らしくて元気いっぱいの性格を存分に発揮し始めました。
「ペッパーの体重は2.3kgほどですが、彼女は本当に大きな個性の持ち主です。彼女は美しくてお茶目な猫です。」
ペッパーは保護施設のオフィスでフルタイムで過ごしていますが、他のオフィス猫達ともとても仲良くしていて、出会う人全てに喜びをもたらし続けているそうです。
ペッパーは図書館での生活が大好きで、来館者もペッパーがそこにいることを喜んでいました。でもペッパーはとても好奇心旺盛で人懐っこい性格のため、きっと生涯の家に行ってもすぐに新しい冒険を楽しみ始めることでしょう。
「ペッパーはこれまでに私達の施設にやって来た多くの動物達と同じように、私達の心を強く掴みました。彼女は私達にいつもたくさんの愛情を注いでくれているため、きっと彼女を迎えた家族の元にも最高の幸せが舞い込んでくることでしょう。私達は彼女に愛情溢れる家を見つけられるように、全力でサポートしていくことを心に誓いました」とアンドリューさんが話してくれました。
そんなアンドリューさんや他のスタッフ達のおかげで、ペッパーはついに新しい家族を見つけることができました!
そしてペッパーは昨日、生涯の家で新しい人生をスタートさせたのです。きっとペッパーはこれからもたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。