ある日、路地から聞こえてくる叫び声を聞いた近所の住人が、心配になって様子を見に行くと、丸太の山に隠れているサバトラ子猫の姿を発見しました。子猫は丸太の山に身を潜めて、決して外に出ようとはしませんでした。
住人は子猫を誘い出そうと、その日からご飯を用意するようになりました。でも子猫は外に出るのを怖がっていて、ご飯が置かれた場所までしか出てきませんでした。
子猫はそれから4日間母猫を呼んで鳴き続けていましたが、結局母猫が戻ってくることはありませんでした。そこで住人は子猫を安全な場所まで連れて行くことを決めて、地域のFacebookグループで助けてくれる人を探し始めました。
「私達の保護団体のスタッフのヘイリーさんとサラさんが、その投稿を見てすぐに助けに向かいました」と保護団体『スリフテッド・キトゥンズ・アニマル・レスキュー』のスタッフが言いました。
「二人は丸太を動かして子猫を保護することに成功し、子猫を安全な場所まで連れて行くことができました。」
二人のおかげで窮状から脱した子猫は、保護されてすぐに行動が大きく変わりました。
子猫は二人の腕の中の温かさに安らぎを感じて、寄りかかりながら幸せそうに撫でられました。こうして何日も恐怖の中にいた子猫は、ついに切望していた愛情を吸収し、鳴くことを止めたのです。
「保護された時の子猫はとても怖がっていて怯えていました。でも子猫はこの先ずっと寒さや空腹に耐える必要はないでしょう。」
二人は子猫をジャケットで包み込んで、身体を温めて落ち着かせました。子猫は二人のハグにすぐに溶け始めて、その瞳からは恐怖の色が消えていきました。二人は子猫のために養育主さんを見つけると、子猫が新しいスタートを切れるように養育主さんの家まで送り届けました。
それから数日の間に『フライデー』と名付けられた子猫は自分の殻から出てきて、確実に成長していきました。フライデーはいつでもご飯が手に入り、楽しいオモチャやキャットツリーが置かれていて、優しい人間や猫達がいる環境に大きな喜びを感じていました。
そのためフライデーはすぐにふっくらとした体つきになって、全身のエネルギーを急上昇させました。
また野外で寂しい時間を過ごしたフライデーは、もう二度と独りぼっちにならないことを決意していました。そのためフライデーは毎日猫の仲間にしがみついて、たくさんの愛情を全身で吸収しているそうです。
フライデーを救った人達は、どうしてフライデーが独りぼっちになってしまったのかを知ることはできませんが、これからのフライデーが室内飼いの猫として、みんなに大切にされながら幸せに暮らしていくことを知っているのです。
そんなフライデーはキャットツリーのそばでボールで遊ぶことが好きで、とっても無邪気な姿でいつも養育主さんのことを楽しませています。さらにフライデーはテーブルの上の時計に夢中で、一日に何度も動く針をジッと見つめているそうです。
保護団体のスタッフ達は養育主さんの家で成長したフライデーの姿を見て、すぐにピッタリの家族が見つかるだろうと確信しました。
フライデーは優しい人達のおかげで路上から助け出され、不確かな未来から救い出されました。そしてフライデーは養育主さんの家で完全に人間のことを信頼し、他の動物達と仲良くする方法を学んだのです。
そんなフライデーのことを知ったある家族が、とっても愛らしいフライデーのとりこになって、フライデーのことを家族の一員として家に迎え入れたそうです。
こうして少し前まで丸太の山に隠れていたフライデーは現在、生涯の家の居心地の良いベッドの上で楽しそうに過ごしています。フライデーはこれからもたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:thriftedkittens/lovemeow
This post was published on 2024/12/10