ある日、ニースさんが森の中を歩いていると、子猫の大きな鳴き声が聞こえてきました。気になったニースさんがすぐに声のする方に向かうと、そこには母親と離ればなれになってしまった7匹の子猫達の姿があったのです。
子猫達は全身が濡れた状態で、お腹を空かせて鳴き続けていました。ニースさんは子猫達を保護すると、地元の保護施設へと連れて行きました。
その後、養育ボランティアのシンディーさんが子猫達を育て始めましたが、『リース』と名付けられた成長の遅い子猫のことがいつも気になっていました。
保護された時のリースは他の兄弟の半分くらいの大きさしかありませんでした。しかし、安全な室内生活に安心したのか、リースは他の兄弟に負けないくらい、たくさんのご飯を食べるようになりました。
こちらはリースがシリンジからご飯を食べている様子です。リースは日に日に大きくなっていって、すぐに保護された時の倍の体重になりました。
リースはいつもお腹がいっぱいになると、幸せそうな顔で眠り始めるそうです。
そんなリースや兄弟のことがとても気になって、森の中で子猫達を保護したニースさんが、時々子猫達の様子を見に来ました。そして、シンディーさんと一緒に子猫達にミルクを飲ませたり、子猫達と遊んだりしました。
そんな中、ニースさんが19年間一緒に暮らしてきた愛猫が、老衰のため息を引き取りました。シンディーさんは悲しみに暮れるニースさんの姿を見て、「リースの里親になってはどうか」と提案しました。
その後、ニースさんは保護施設を通して、リースを正式に家族の一員として迎えました。さらにリースがひとりでは寂しいだろうと思ったニースさんは、兄弟のボリスも一緒に引き取ることに決めました。
愛猫を失って悲しみに暮れていたニースさんでしたが、リースとボリスのおかげで徐々に元気を取り戻していきました。そして完全に元気を取り戻したニースさんは、いつも愛らしい姿を見せてくれる子猫達に感謝しながら、幸せな毎日を送っているそうです。
こうして森の中で保護された子猫達は、助けてくれたニースさんに素敵な恩返しをしました。もしかするとニースさんと子猫達との出会いは、偶然ではなく運命だったのかもしれませんね。
出典:foster_kittens/lovemeow