人生に、もふもふを。

命を繋ぐため、土や泥まで食べていた子猫。最後まで決して諦めなかった女性の強い思いが、瀕死の子猫の命を救う!

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ある日、アナリース・バークさんと母親が、一晩中自宅の外を彷徨い歩く野良猫の姿を見つけました。二人の家は小さな農村にありましたが、これまでに家の周りで猫の姿を見かけたことがなかったため、猫がいたことにとても驚きました。

翌朝、二人は保護施設に猫を連れて行こうと、家の周りで猫を探し始めました。しかし、どこにも猫の姿は見当たらず、代わりに生まれたばかりの2匹の子猫の姿を見つけたのです。

残念なことに2匹のうちの1匹はすでに息を引き取っていて、残った1匹も重い病気にかかっていました。二人は衰弱した子猫を自宅に連れて帰って、母猫が戻って来るのを待ちました。それからしばらくして母猫が戻って来ると、二人は母猫を保護して、子猫と一緒に保護施設へと急ぎました。

包まれる子猫出典:princess_gemma

二人は猫の親子を保護施設のスタッフに引き渡すと自宅に戻りました。すると庭の小屋の下から子猫の鳴き声が聞こえてきたのです。驚いた二人が小屋の下を掘ると、泥に覆われながら自分の運命と必死に戦う3匹目の子猫の姿を見つけました。

「この子は少なくとも8時間は小屋の下にひとりでいました。子猫の顔は泥に覆われていて、口の中にも泥が入っていました。子猫は咳をしていて、ゼーゼーと荒い呼吸をしていました」とアナリースさんが言いました。

二人はのちに『ジェンマ』と名付けた子猫を連れて、家の中へと急ぎました。そして、ジェンマの全身を綺麗にすると、ミルクを飲ませ始めました。

二人は保護される前のジェンマが、生き残るために土や泥を食べていたことに気づきました。それはジェンマの病気をさらに悪化させる原因になっていました。

残念ながらジャンマを保護した時には既に保護施設や動物病院が閉まっていたため、二人は徹夜でジャンマの看病を続けました。二人はジャンマの命を繋ぐために、考えられる全てのことを試しました。

翌日、二人が動物病院に行くと、ジェンマの状態が非常に悪いことが分かりました。獣医さんに「この子はもう持ちこたえられないだろう」と言われた二人は、悲しみに暮れたそうです。

また残念なことに二人が前日に保護した子猫は、保護施設で息を引き取りました。そのことを知った二人は、ジェンマも同じ運命を辿る可能性が高いと感じたのです。

「私達は泣きながら、ジェンマにさよならを言いました。」

「獣医さんはジェンマを安楽死させるか、ほとんどゼロの可能性にかけるかを私達に尋ねてきました。私がジェンマの看病をするためには、これからの予定を全てキャンセルする必要がありました。でもお母さんが私にどうするかを聞いてきた時、私は僅かな可能性にかけることに決めました。」

アナリースさんは予定していた仕事をキャンセルして、全ての時間をジャンマに注ぎました。ジェンマはとても弱々しく、重い病気にかかっていたため、無休の世話が必要でした。しかし、アナリースさんは決して諦めませんでした。

「ジェンマはほとんど動かなかったため、近くに行って確認するまで、生きているか死んでいるか分かりませんでした。私は彼女の呼吸が止まることをいつも恐れていました。しかし、彼女は奇跡的に持ちこたえました。」

非常に低い確率だったにもかかわらず、ジェンマは何とか峠を越えることができました。そして、生後1ヶ月を迎える頃には、他の子猫と同じように行動できるようになったのです。

6週齢になったジェンマは、自らウェットフードを食べ始めました。また水の飲み方も勉強していて、いつも水で顔を濡らしながら一生懸命に飲んでいるそうです。

ジェンマは自分の命を救ってくれたアナリースさんのことを母親のように思っていて、いつも寄り添いながら喉を鳴らし続けているそうです。

「ジェンマは驚くほど強い意志を持った子猫です。彼女の命には私の人生の全てをかける価値があります。彼女は私の天使です」とアナリースさんが幸せそうに話してくれました。
出典:princess_gemmathedodo

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