兵士のジョシュ・マリノさんは戦地から戻った後、逃げ場のない暗闇の中にいました。重傷を負ったジョシュさんは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症していたのです。ジョシュさんは心に深い傷を負い、普通の生活を送ることも難しくなっていました。
出典:MutualRescue
ある夜のこと、一人で外に出て雨を見つめていたジョシュさんは、自分の人生を終わらせることを考えていました。しかし、ちょうどその時、茂みの中から1匹の子猫が現れて、ジョシュさんのところに向かってきたのです。
「子猫は私の足に身体を擦りつけ始め、愛情を求めてきました。私は急に感情が込み上げてきて、その場で泣いてしまいました。もしかすると子猫は私の病気に気づいていたのかもしれません」とジョシュさんが言いました。
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「私は子猫と会った直後、全ての問題を考えることを止めました。そして、私は子猫のことだけを考え始めました。」
ジョシュさんは子猫に『スカウト』と名付け、毎日スカウトに会うために外に出て、ご飯を食べさせ、一緒の時間を過ごしました。スカウトも優しいジョシュさんのことが大好きになって、ジョシュさんの顔を見ただけで駆け寄ってくるようになりました。
スカウトはジョシュさんに毎日の楽しみをプレゼントしました。「スカウトは私の欠陥や欠点を気にすることなく、いつも一緒にいてくれました。私はそんな彼に安らぎを感じました。」
出典:MutualRescue
しかし、ある日ジョシュさんが仕事場から帰ってくると、スカウトの姿がどこにもありませんでした。ジョシュさんは近所を探し回りましたが、その日以降スカウトの姿を見ることはありませんでした。
ジョシュさんはひどく狼狽しました。
「その時初めてスカウトが、私にどれだけ大きな影響を与えていたのかが分かりました。彼は私に周りの人達を気遣う気持ちを思い出させてくれました。そして、周りの人達が私のことを気に掛けてくれていることに気づかせてくれました。」
数ヶ月後、ジョシュさんは親しい友達に連れられて保護動物の譲渡会に行きました。そして、ジョシュさんがケージの前を歩いていると、猫の手が伸びてきたのです。
「私が歩いていると突然白黒の手がケージから飛び出してきて、私の腕を叩きました。私がケージの中を見ると、そこには見覚えのある猫がいました。私はすぐにケージを開けてもらって、彼を強く抱きしめました。」
なんとあの日ジョシュさんの前から姿を消したスカウトは、保護施設に入っていたのです。
出典:MutualRescue
その日、スカウトはジョシュさんに引き取られて、新しい家に迎えられました。スカウトは大好きなジョシュさんと正式な家族になったのです。
「スカウトは私と一緒に暮らす前から私の人生を救ってくれました。彼は私に別の人生を歩ませてくれました。彼は私のことを信頼してくれて、闇の世界から引き戻してくれました。」
出典:MutualRescue
「スカウトは私の戦友です。彼は私が不要な人間ではないことを教えてくれました。彼は私の心を救ってくれました。」
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こうしてスカウトはジョシュさんが一番必要としていた時に現れて、ジョシュさんの命を救いました。そして譲渡会で再会を果たし、ふたりは本当の家族になったのです。まるで作り話のような偶然の出来事に、ジョシュさん自身も驚いているそうです。
もしかするとふたりの指には、運命の赤い糸が結ばれているのかもしれませんね。
出典:MutualRescue/lovemeow