ある日、白猫の『ジョン・スノー』が路上で発見されて、保健所へと連れて来られました。その後、レイチェル・ブラウンさんが保健所のサイトでひどく荒れたジョンの姿を見た時、「この子を絶対に助けなくては」と強く思いました。
翌朝、レイチェルさんが保健所に電話をすると、ジョンが脱水症状と重度の上気道感染症を患っていることが分かりました。そして、治療にはとても高額の費用がかかることを忠告され、「その費用はきっと無駄になるだろう」と言われました。
レイチェルさんはその話を聞いて、ジョンを助けたいという気持ちがさらに強くなりました。
レイチェルさんはすぐに保健所にジョンを迎えに行って、優しく抱きかかえました。
「ジョンは私にとって完璧な猫です。何があっても彼と一緒に暮らしたかった。彼がどんな病気を持っていても気にしません。私は絶対に彼を孤独のまま死なせたくありませんでした」とレイチェルさんが言いました。
一方のジョンは助けてもらえたことがとっても嬉しかったようで、レイチェルさんに頭を撫でられると、幸せそうに喉を鳴らし始めました。
非常に体調が悪かったジョンは、その日のうちに救急動物病院に運ばれて、長時間の検査を受けました。ジョンは想像以上に重症で、獣医さんはジョンが助かるという確信を持てませんでした。
「ジョンがそんなに重症だとは思っていませんでした。でも、もしそのことを知っていたとしても、私はジョンを助けていたでしょう。」
レイチェルさんは誰もが希望を失う中、1人だけジョンの命を諦めていなかったのです。
レイチェルさんはその日からジョンを病院に入院させました。そして、それから5日間、仕事が終わると電車に30分乗って、ジョンに会いに行きました。
最初の2日間はとても弱々しかったジョンでしたが、3日目になると自分でご飯が食べられるようになりました。
4日目には随分と元気を取り戻し、検査室を探索し始めました。そして、5日目に再び血液検査をすると、全ての値が正常値に戻っていたのです!
ジョンがあまりにも早く回復したため、獣医さんは非常に驚いたそうです。
レイチェルさんは6日目にジョンと帰宅しました。そして、自宅で看病を続け、数週間後にジョンを健康な状態へと戻したのです。
「私はジョンを引き取った日から、彼が回復していく姿を毎日見てきました。それは小さな奇跡の連続でした。」
元気になったジョンはフワフワの毛を取り戻しました。
すっかりレイチェルさんのことが大好きになったジョンは、レイチェルさんが家の中を移動するたびに、嬉しそうに後を追ってきます。そして夜になると、いつも一緒のベッドで眠りにつくそうです。
レイチェルさんは「ジョンと一緒にいられて毎日が本当に幸せ!」と言います。その気持ちはジョンも同じです。ジョンはレイチェルさんと一緒にいられて最高に幸せなのです!
こうして「もう助からない」と言われたジョンは、再び元気を取り戻すことができました。決して命を諦めなかったレイチェルさんと、それに応えてくれた獣医さん、そしてジョン自身の「もっと生きたい」という強い気持ちが奇跡を起こしたのです。
出典:jonsnowupdates/lovemeow