人生に、もふもふを。

冷たい雨に打たれながら、子猫達を温め続けていた母猫。暖かい家の中に安心すると、幸せそうに子猫達を抱きしめ続ける

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ある日、保護団体『ジャージー・キティー・ノンプロフィット』のアティナ・セレナさんが、出産したばかりの野良猫についてのメッセージを受け取りました。「母猫は生まれたばかりの子猫達を必死に守っていました。外は非常に寒く、冷たい雨が降っていました」とアティナさんが言いました。

アティナさんはすぐにSNSを通して、猫の親子を受け入れることのできる養育主さんを探し始めました。その後すぐに複数の養育ボランティアさんから返事をもらったアティさんは、さっそく親子の救助活動を始めました。

「私はどんな状況かを確認するために、一番最初に現場に向かいました。そこには子猫達を冷たい雨から必死に守っている母猫の姿がありました。私はすぐに子猫達をキャリーに入れましたが、母猫はなかなかキャリーに入ろうとはしませんでした。」

子猫達を守っていた母猫出典:rukasthecat

アティナさん達が周辺を調べると、そこは野良猫達のコロニーになっていることが分かりました。母猫はずっとコロニーで野良猫として生きてきたため、人間にあまり慣れていなかったのです。

そこでアティナさんは地元でTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)を行なっているモーガンさんに協力を求めることにしました。

「しばらくするとモーガンさんが捕獲器を持って現れました。私達はさっそく捕獲器を設置して、子猫達の入ったキャリーに毛布を被せ、捕獲器の後ろに置きました。母猫は子猫達のいる方向が分かっていました。」

母猫は子猫達の鳴き声を聞きながら、ゆっくりと捕獲器の中へと入っていきました。「雨と寒さの中、保護活動は3時間続きました。保護された子猫達はみんな無事で、健康上の問題はありませんでした。」

アティナさん達は親子がもう路上で苦しむことがないと分かり、ホッと胸を撫で下ろしました。

「私は帰宅するとすぐに親子を静かな部屋へと運びました。そして野生的な母猫をリラックスさせるために、その日は何もしませんでした。私は寝る前に親子の部屋を覗き、母猫がしっかりとご飯を食べていることを確認しました。」

翌朝、アティナさんが親子の様子を見に行くと、驚きの光景が待っていました。なんと前日はそこにいなかった5匹目の子猫が部屋の中にいたのです。どうやら母猫は夜のうちに、最後の子猫を出産したようです。

生まれたばかりの子猫達は全員がフカフカのベッドで過ごしながら、温かい母猫にピッタリと寄り添っていました。もし親子があのまま雨の中で過ごしていたら、5匹のうちの何匹かは命を落としていたかもしれません。

「親子はその後、養育主さんの家に移動しました。最初は新しい環境を怖がっていた母猫も、数日後にはすっかり家の中に安心したようでした。子猫達は毎日たくさんのミルクを飲んで、確実に成長を続けています」とアティナさんが話してくれました。

こうして冷たい雨の中で子猫達を守っていた母猫は、無事にアティナさん達に助け出され、暖かい場所に辿り着くことができました。その後、子猫達が十分に成長すると、親子はそれぞれの里親さんの元へと旅立って行って、幸せいっぱいの毎日を送っているそうです。
出典:rukasthecatlovemeow

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