ある日、家の外で独りぼっちの三毛猫の子猫が見つかりました。住人の男性は母猫が帰ってくるのを何時間も待ちましたが、結局母猫が姿を現わすことはありませんでした。
子猫をそのままにしておけなかった男性は、子猫を家の中に連れて帰ると、一晩中子猫の世話を続けました。そして子猫が専門的な治療を必要としていることが分かり、地元の保護団体『スパークル・キャット・レスキュー』に助けを求めました。
子猫の話を聞いた養育ボランティアのサラ・ケリーさんはすぐに子猫を引き取ることを申し出ました。子猫は目の感染症がひどく、すぐに治療をする必要がありました。サラさんはその日の予定を全てキャンセルして、子猫の元へと急ぎました。そして子猫を無事に車に乗せると、子猫は小さな手でタオルをこねながら喉を鳴らし始めました。
その後、適切な薬と24時間体制の看護で、子猫は快方へと向かい始めました。そしてそれから数日後、子猫の目が開くようになり、食欲が急速に増していきました。
子猫は最初から人間の膝の上が好きで、近くに誰かがいる時は必ず膝の上に登りました。そんな甘えん坊な子猫にサラさんは『ジュリア』と名づけました。
「ジュリアは確実に体調を回復させて、いつも嬉しそうに柔らかいものをこねています。彼女はとってもヤンチャで、信じられないほど甘い子猫です」とサラさんが言いました。
ジュリアは常に誰かのそばにいたくて、いつも一緒にいることのできる友達を強く望んでいました。ジュリアは毎回食事の後に保育器に戻ると、まるで母親に寄り添うかのようにテディーベアと一緒に過ごしていたそうです。
ジュリアのような独りぼっちで保護された子猫は、別の子猫と遊ぶことで様々なことを学ぶことができます。それは子猫の成長と社会性を育てることに役立ち、孤独との戦いを終わらせることができるのです。
サラさんはひとりで保護されたジュリアにピッタリの姉妹がいることを知っていました。
ジュリアが保護される少し前、2匹の子猫の姉妹がより良い生活を送るためにサラさんの家にやって来ました。姉妹は道路脇で衰弱した状態で発見されました。
「ふたりは母親のいない状態で発見されました。ふたりはとても幼く、非常に弱っていて、危険な状況に直面していました。」
その後、サラさんの献身的な看護のおかげで、『ソレイユ』と『ルナ』と名づけられた姉妹は元気を取り戻し、体重を増やし始めました。ルナは完治するまでに時間がかかりましたが、その間中ずっとソレイユが寄り添いながら励まし続けていたそうです。
その後、ジュリアが他の保護子猫達と会う準備が整った時、サラさんはジュリアを姉妹のいるベビーサークルの中へと入れました。子猫達はお互いに少し威嚇しましたが、すぐに打ち解けて、一緒に遊び始めました。
ジュリアはずっと必要としていた友達に出会えたことが嬉しくて、いつも幸せそうに姉妹に寄り添いながら眠りにつくようになったそうです。
3匹はすぐに本当の姉妹のように仲良くなって、一緒に遊んだり、抱きしめ合ったりするようになりました。そのおかげでジュリアの心は開花して、孤独を感じることが無くなりました。
ジュリアは3匹の中で一番年下ですが、身体の大きなお姉さんと一緒に冒険を楽しんでいます。また姉妹の方もジュリアといられることが嬉しくて、いつも一緒に可愛いイタズラをしているそうです。
ジュリアは新しいお姉さんのことを常に尊敬していて、ふたりに追いつくために一生懸命に頑張っています。ジュリアは優しいふたりに囲まれながら、最高に楽しい毎日を過ごしているのです。
これからもジュリアはたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:kellyfosterkittens/lovemeow