ある悪天候の日にカナダのサスカチェワン州にあるウェーバーンの高速道路を、警察官のショーンさんとライアンさんがパトロールしていました。吹雪の中を車で走行していた二人は、道路の脇に何かを発見しました。
二人は最初、それがトラックから落ちた氷の塊だと思いました。しかし、気になった二人が車を降りて近づいて行くと、それが凍りついた子猫だと分かったのです。
どうやら子猫は暖かい場所を求めて車のエンジンルームに潜り込んで、高速道路の途中で落ちてしまったようです。
子猫はほとんど動くことができませんでしたが、最後の力を振り絞って二人に向かって小さく鳴きました。ライアンさんはすぐに凍りついた子猫を救い上げると、安全な車の中へと急ぎました。そして子猫の身体を温めながら、地元の動物病院へと急いだのです。
「子猫は生後4〜5ヶ月で、とても痩せ細っていました。病院に着いた子猫は身体を動かすことができず、弱々しく鳴いていました。私達はお風呂で子猫の身体を温めた後、温かいご飯を食べさせました。すると子猫はお昼ご飯を食べる頃には、歩けるくらいに回復していました」と病院のスタッフが言いました。
スタッフ達の適切なケアとたくさんの愛情のおかげで、子猫はその日のうちに元気を取り戻すことができました。元気になった子猫は早速スタッフ達と一緒に遊んだり、ハグをしたりするようになりました。
その日の夜、子猫の容態を心配していたショーンさんが、帰宅の途中で病院に立ち寄りました。すると子猫が見違えるほどに元気になっていて、とても驚いたそうです。
その後、『アンブローズ』と名付けられた子猫は、その愛らしい姿でスタッフ全員の心をとりこにしました。そして、獣医さんの一人がアンブローズを家族に迎えることを決めて、自宅へと連れて帰ったのです。
こうして高速道路で凍りついていたアンブローズは、優しい人達のおかげで命をつなぐことができました。吹雪の中で動けなくなっていたアンブローズは、どれほど心細かったことでしょう。ショーンさんとライアンさんに出会えて本当に良かった。これからは暖かい家の中で家族にたくさん甘えながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:PAHCWeyburn/lovemeow
This post was published on 2024/03/01