ボブさんは猫アレルギーを持っていたため、少なくとも2ヶ月前までは自分が猫好きになったり、猫と一緒に暮らしたりすることを想像することはありませんでした。
そんなある日のこと、ボブさんと妻のジョアンさんが旅行から帰宅すると、雪に覆われた厳しい寒さの中から救出された猫についての話を聞きました。「私の友達が大きな頬の不機嫌そうな顔の猫のことを教えてくれました。その猫の写真を夫に見せると、『彼は僕にそっくりでパーフェクトに見えるね』と返事が返ってきました」とジョアンさんが言いました。
猫は保護施設『シャスワップ・ポーズ・レスキュー・ソサエティー』に運ばれて、動物病院で治療を受け、里親さんを探し始めました。
ボブさんとジョアンさんは友達が紹介してくれた猫に会ってみることにしました。「猫が私達の家に到着すると、まるでボスのように堂々と入ってきて、さっそく私達に身体を擦りつけ始めました。私達は猫が臆病で内気な性格だと予想していましたが、実際は全く違っていました。」
猫は圧倒的な存在感で家の中を闊歩し、すぐにスペイン語でボスという意味を持つ『エル・ヘフェ』という名前を獲得しました。ヘフェはすぐにボブさんの前に腰を下ろして、「お腹をさすってくれ」と誘ってきました。
ボブさんはヘフェがとても人懐っこくて、すぐに自分に懐いてくれたことに驚きました。「ヘフェの姿を見て、私は上手くいくかもしれないと思いました。でも同時に猫アレルギーで泣きそうになりました」とボブさんが涙をこらえながら言いました。
ヘフェには凍傷がいくつかあり、歯科治療が必要でしたが、頭の上に屋根があり、自分と一緒にいてくれる愛情深い人達がいることに満足していました。「私達はその場で、『彼は私達が育てます』と伝えました」とジョアンさんが言いました。
その日の夜、ヘフェはベッドで夫婦の間に割り込んでぐっすりと眠りました。「その時の夫はかなりくしゃみをしていましたが、今は寝る前にアレルギーの薬を飲んでいます。ヘフェは次の日の夜には、私達の頭の間で眠っていました。」
ヘフェはまるでボブさんを魅了する使命を帯びていたかのように、5日目の夜にボブさんが目を覚ますと、ボブさんの髪を毛づくろいしていました。「それは間違いなく夫への愛情の表れでした。」
ヘフェは完全にボブさんの影になって、ボブさんがどこに行っても後を追うようになりました。
ボブさんがガレージのテーブルを修理している時も、ヘフェはそのテーブルの下で横たわっていました。ヘフェは目の前のコンプレッサーのスイッチが入っても微動だにせず、テーブルを研磨するボブさんのことをずっと見つめ続けていました。
「夫が頻繁にくしゃみをしていた時、私が『ヘフェを飼うのは無理かもしれないわね』と言うと、夫はきっぱりと『ノー』と言いました。ヘフェは永遠に私達の家族で、この場所が彼の家です。」
ヘフェとボブさんは毎日一緒に冒険を楽しんでいて、ヘフェがボブさんのそばから離れることは滅多にありません。「夫が外で暖炉用の薪を割っている間も、ボブは常に近くに座っています。」
ヘフェはボブさんに寄り添うのが好きで、ふたりは似たような容姿の特徴と習慣を共有しています。ふたりはいつも一緒の時間を楽しんでいて、お互いになくてはならない存在なのです。
ヘフェはいつもボブさんの顔の近くで眠るため、ボブさんは夜にくしゃみで目覚めることがあります。でもボブさんにとってヘフェは、何ものにも代えることのできない大切な家族なのです。
こうして猫を好きになったことがなかったボブさんは、ヘフェとの出会いで人生が大きく変わりました。これからもボブさんはヘフェと一緒に過ごしながら、幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Shuswap Paws Rescue Society/lovemeow
This post was published on 2024/04/27