ある日、駐車場で足を引きずっている子猫の姿を見つけた人達が、助けを求めて動物病院に連れて行きました。子猫はトラックでここまで運ばれてきてしまったようで、600km以上もの道のりを移動してきたそうです。
子猫の右の後ろ足は骨折していて切断しなければなりませんでしたが、子猫は常に愛情に溢れていて、病院で喉をゴロゴロと鳴らし続けていました。また柔らかいものをこねるのが大好きで、手術の後もタオルをこねて、病院のスタッフ達に愛らしい声で挨拶をしました。
スタッフ達はそんな子猫に一目惚れして、子猫が幸せな人生が送れるように養育主さんを探し始めました。
その後、保護施設『ビー・ゼア・ボイス・アニマル・レスキュー』の養育ボランティアのエイミーさんが子猫を預かることになりました。
『エイコーン』と名付けられた子猫は、家の中にたくさんの喜びを届けました。エイコーンはいつもエイミーさんの気を引こうとしていて、一日中エイミーさんと一緒に遊びたいと思っていました。
「エイコーンは順調に回復していて、処方薬も毎回しっかりと飲んでいます。術後は2週間ほどケージの中で安静にしている必要がありましたが、彼女はその間もとても元気そうにしていました」とエイミーさんが言いました。
しばらくしてエイコーンが抜糸をすると、まるでエイミーさんの家が自分の所有物であるかのように、嬉しそうに部屋中を駆け回り始めました。
またエイコーンは喉のゴロゴロスイッチをオンにして、エイミーさんの気を引いて、抱っこを要求してきました。「エイコーンは遊んだり、喉を鳴らしたり、柔らかいものをこねたりしながら、いつも満足そうに過ごしています。」
さらにエイミーさんが自宅で仕事をしている時も、かまってもらえるまで椅子の下で鳴いていることがよくありました。「エイコーンは私の腕の中で寝たいようで、昼寝の時間になると私の後を追ってきて、私の動きを止めようとしてきます。」
エイコーンは後ろ足にハンデを負っていますが、キャットツリーを上手に登ることができます。また他の子猫達と遊んでいる時も、しっかりとみんなのスピードについて行っているそうです。
その後、エイミーさんが家の中にクリスマスツリーを設置して、根元に円形のトンネルを置くと、エイコーンがすぐに確認しにやって来ました。
エイコーンは早速トンネルに飛び込んで、夢中になって駆け回り始めました。エイコーンはトンネルの中を数回駆け回った後、入り口のところに横たわって、上から垂れ下がっていたオモチャを何度も猫パンチしました。
さらにエイコーンはツリーのそばに置かれていたプレゼントを1つ1つ検査しました。そしてそれが終わると快適なソファーに移動して、幸せそうに毛布をこねながら眠りに落ちていきました。
そんな愛らしいエイコーンが生涯の家を見つけるまでには、それほど多くの時間はかかりませんでした。エイコーンは素敵な家族の心を掴み、すぐに家族の一員として迎えられることになったのです。
エイコーンは現在、エイミーさんの家でクリスマスのホリデーシーズンを満喫していて、心ゆくまで走ったり、遊んだりしています。そしてエネルギーが切れると温かい膝の上で丸くなって、ゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りに落ちていくのです。
「エイコーンはとっても甘えん坊で、いつも私の元にたくさんの喜びと癒しを届けてくれています。きっと彼女はこれから向かう家族の元でも、愛情いっぱいの毎日を送っていくことでしょう」とエイミーさんが話してくれました。
出典:fostercatsfordays/lovemeow