約3ヶ月前、保護団体『マッド・キャッターズ』の創設者のタラ・ハッチさんは、助けを必要としている生後4週間の3匹の子猫達を受け取りました。
子猫達はノミだらけで、重度の貧血と脱水症状に陥っていました。獣医チームはそんな子猫達を24時間体制でケアし、水分と薬を与えて、2時間ごとにご飯を食べさせました。「子猫達は栄養失調だったため、本来の大きさの3分の1ほどしかありませんでした」とタラさんが言いました。
「子猫達が私達のところにやって来た時、生きていることが奇跡でした。彼らの赤血球数は生きていられないほどに低い値でした。」
出典:catmum_perth
子猫達は自力で立ち上がる力がありませんでした。しかし、そんな状態だったにもかかわらず、子猫達全員が生きようとする強い意志を持っていました。
子猫達は適切な治療と支持療法に加えて、『ネッド』という名前の診療所の犬が手を差し伸べてくれました。「ネッドは診療所の看護師の一人が飼っているブルテリアです。」
ネッドはこれまでに可能な限り献血を行い、診療所で多くの命を救ってきました。そして今回もひどい状態の子猫達を心配し、猫の『マシュマロ』と一緒に子猫達を助け、回復へと導いたのです。
「4時間の輸血が終わるまで子猫達は無気力な状態でした。でも無事に処置が終わると、飛び跳ねたりケンカをしたりするまでに回復しました。」
子猫達は自力で立ち上がれるようになって、食欲も旺盛になりました。さらに体重を確実に増やしていって、十分な力を取り戻すことができたのです。そして再び子猫達が診療所を訪れると、自分達の命を救ってくれたテッドに感謝するかのようにピッタリと寄り添いました。
獣医チームの治療とタラさんの1ヶ月のケアで、子猫達は随分と大きくなりました。子猫達は好奇心とエネルギーの塊になって、それぞれの個性が現れてきました。「この3匹ほど生きる決意を持って闘い続けた子猫達を見たことがありません。彼らの回復は本当に素晴らしいものでした。」
生後3ヶ月になると子猫達はすっかり大きくなって、元気いっぱいのイタズラ好きの子猫に成長しました。
子猫達はその奔放なエネルギーで家中を駆け回って、人間からのたくさんの愛情を吸収しました。
「バンディッド(茶トラ猫)は甘えん坊で、いつも抱っこを要求してきます。彼は先住犬と一緒に遊んだり、ハグをしたりするのが大好きです。」
「ポール(薄い茶白猫)はいつまでも抱きしめていたくなるほど愛情深く、とっても優しい男の子です。彼は抱きかかえた瞬間から降ろす瞬間まで、静かに膝や身体の上に座ったままずっと寄り添っています。」
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「ピクシー(三毛猫)はお喋りするのが大好きで、特に抱きしめてくれる人を探している時にたくさん鳴いています。彼女はふたりの兄弟よりも小さな身体をしています。」
ピクシーは3匹の中で一番小さいにもかかわらず、とっても面倒見の良い性格で、いつも兄弟のことを気に掛けているそうです。
子猫達は保護されて以来長い道のりを歩んできました。今の子猫達はいつも生命力や愛に溢れていて、人間のことが大好きです。子猫達はこれからも安全な家の中でたくさんの幸せを感じながら、いつまでも楽しい毎日を送っていくことでしょう。
出典:catmum_perth/lovemeow