ある日、保護施設を訪れた養育ボランティアのメーガンさんが、『スージー』という名前のお腹の大きな猫に気づきました。
スージーは以前の飼い主が引っ越した時に置き去りにされてしまった猫で、妊娠中の身体で路上を彷徨い歩いていたところを保護されて、この施設にやって来ました。
施設の環境は子育てには適していなかったため、メーガンさんはスージーを自宅で世話することを申し出ました。「私がスージーに気づいた時、彼女は陣痛が始まる兆候を示していました」とメーガンさんが言いました。
メーガンさんの家に到着してすぐに、スージーはメーガンさんの隣で横になって、ゴロゴロと喉を鳴らし始めました。「スージーはすぐに私のそばで寝転がって、私の顔を両手でこね始めました。さらに私の顔をグルーミングし始めました。」
スージーは子育てに最適な場所に連れて来てもらえたことに大きな喜びを感じていました。
その日の夜、スージーは4匹の子猫を産んで、一晩中世話を続けました。メーガンさんはこれで出産が終わりだろうと思っていましたが、驚きの光景が待っていました。翌日、メーガンさんが目を覚ますと、5匹目の子猫が兄弟と一緒にミルクを飲んでいたのです!
5匹の子猫達のお母さんになったスージーは、信じられないほど愛情深く、全ての子猫を常に清潔な状態に保ち、身体をしっかりと温めて、十分な栄養を与え続けていました。
しかし、スージーは突然体調を崩してしまい、経験豊富なメーガンさんのおかげで何とか命をつなぐことができたのです。
出産から約10日後、スージーは恐ろしい猫汎白血球減少症を発症しました。治療の方法を熟知していたメーガンさんはすぐに検査を始めて、投薬と支持療法を続けました。そんなメーガンさんの迅速な行動と献身的な看護のおかげで、スージーの命は救われたのです。
「幸いなことに子猫達には症状が出ませんでした。スージーは病気を克服して、子猫達の世話を続けました。彼女は何よりも子猫達のことを大切に思っています。」
スージーは子猫達を常に見守っていて、子猫達に危険がないかを確認しています。「スージーは物音が聞こえるたびに警戒して、他の動物の声が聞こえると唸り始めます。」
スージーは完全にメーガンさんのことを信頼していて、大切な子猫達をメーガンさんが世話することを許しているそうです。
現在、生後約7週の子猫達は、好奇心が旺盛でとっても冒険好きの子猫に成長しました。子猫達は常にお母さんに見守られていて、部屋の中を駆け回ったり、お互いに飛びついたりしながら、快適な家の中で楽しい時間を過ごしています。
そして遊び疲れて眠たくなると、フワフワのベッドに入って、みんなで寄り添いながら眠りに落ちていくのです。
「スージーが子育てを休憩する時はいつも私のところにやって来て、しばらく会話を楽しみます。スージーは座りながらお喋りするのが大好きです。」
きっとスージーが子育てを終えたら、多くの時間を人間のそばで過ごしながら、たくさんの愛情を吸収し続けることでしょう。
「スージーは常に自信に満ち溢れていて、新しい場所を探索するのが好きですが、いつも最後は私のところに戻ってきて丸くなります。彼女は人間のことが大好きな甘えん坊な猫です。」
「私はスージーの世話ができたことに心から感謝しています。彼女と子猫達の愛らしい姿は、いつも私の心を温めてくれます」とメーガンさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:kittenkonnoisseur
こうしてメーガンさんに命を救ってもらったスージーは、全ての力を大切な子猫達に注ぐことができました。これからもスージーはたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:kittenkonnoisseur/lovemeow.