先月、長い間路上で厳しい生活を送ってきた猫が保護されて、治療を受けるために地元の動物病院に運ばれてきました。
猫は目の周りに炎症を起こしていて、保護施設『コミュニティー・キャット・クラブ』の支援を受けながら治療が行われることになりました。「猫は特別なケアを必要としていることがすぐに分かりました」と保護施設のスタッフが言いました。
『ジョニー』と名付けられた猫は眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)を患っていて、まぶたが内側に向いていたため、目の表面が常にこすれている状態でした。ジョニーはずっと不快感を感じたまま、路上で一生懸命に生きていたのです。
その後、専門の動物病院に搬送されたジョニーは、痛みのない生活を送れるようにまぶたの矯正手術が行われました。「ジョニーは優しくてフレンドリーな猫で、人間に愛情を注がれるのが大好きです。」
ジョニーはまるで保護施設のスタッフや獣医さん達が自分のことを助けようとしていることが分かっているかのように、信じられないほど優しくみんなと接していました。
そんなジョニーの姿を見ていた養育ボランティアのロクサーヌさんは、ジョニーが快適な環境の中で回復できるように、ジョニーを自宅へと連れて帰りました。
「ジョニーは厳しい環境の出身ですが、人間への温かい愛情を持っています」とロクサーヌさんが言いました。
ジョニーが安全な家の中で暮らし始めると、すぐに室内生活の素晴らしさを理解しました。ジョニーはいつも人間の気を引こうとするようになり、たくさん撫でてもらうためにおねだりするようになりました。
まぶたの手術から回復している間、ジョニーは思う存分ロクサーヌさんや家族に甘えながら過ごしました。
さらにジョニーは自分と同じように路上から保護された『リンクス』という名前の猫とも友達になりました。ふたりは一緒に大きなベッドで遊んだり、窓の外の小さな生き物を観察したり、家族の後を追いかけたりするようになりました。
ジョニーは頭の上に屋根があり、美味しいご飯がたくさんあり、愛する人達がいる環境に心から喜びを感じ、そのことをみんなに知ってもらいたいと思っていました。
「ジョニーは誰かに注目されるのが大好きです。また彼は夜になると私達と一緒にソファーでくつろぎながらテレビを楽しんでいます。彼は完全に野生を失ったかのように、私達に驚くほどリラックスした姿を見せてくれています。」
ジョニーは家族との数週間の生活ですっかり元気を取り戻し、順調に身体を回復させていきました。
ジョニーはもう目の周りの炎症に悩むことなく、みんなの注目の的になることを楽しんでいます。そんなジョニーと過ごしているうちに、家族はジョニーと別れるのが辛くなっていることに気づきました。
ジョニーはいつも家族がソファーでくつろいでいる最中に寄り添ってきて、家族の気を引きたい時は足に擦り寄ったり、かかとを追いかけたりしています。またジョニーは家族が何をしているのかがとっても気になるようで、いつも愛らしい姿でジッと家族のことを観察しているそうです。
そして先週、ロクサーヌさんは正式にジョニーを家族の一員として迎え入れました。それはジョニーの夢が叶った瞬間でもありました。
「ジョニーはあの日、私達の人生の中に入ってきました。私達はもう彼のいない生活を考えることができません。彼はいつもリラックスしながら過ごしていて、好奇心の赴くままにオモチャで楽しそうに遊んでいます」とロクサーヌさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:communitycatclub
こうして厳しい路上での生活から助け出されたジョニーは、安全な家の中で幸せな生活を手に入れることができました。これからもジョニーは大好きな家族にたくさん甘えながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:communitycatclub/lovemeow