ある日、『ポリー』と『チャーリー』と名付けられた2匹の子猫達が、より良い生活を送るためのチャンスを求めて、保護施設『ベスト・フレンズ・アニマル・ソサエティー』に運ばれてきました。
その後、養育ボランティアのフランキーさんが子猫達の話を聞くと、すぐに子猫達を預かることに決めました。「子猫達はお互いに上気道感染症を患っていました。ふたりは生後5週間でしたが、体重は生後2週間の子猫ほどしかありませんでした」とフランキーさんが言いました。
「ふたりの体にはたくさんのノミがついていて、ふたりとも非常に怯えていました。」
灰色の子猫のチャーリーは特に臆病で、誰にも自分のことを抱っこさせようとはしませんでした。「チャーリーは『シャー!』と威嚇して、私のことを信用してくれませんでした。幸いにもふたりは食欲が旺盛で、元気があるように見えました。」
フランキーさんは大きなベッドとたくさんのオモチャを用意しました。さらに十分な栄養のあるご飯を準備して、快適なベビーサークルを設置しました。
子猫達は最初からとても仲良しで、小さなダンボール箱の中で寄り添ったりしながら、お互いのことを元気づけていました。「ふたりは大きなベッドがあるにもかかわらず、小さなダンボール箱の中にいるのが好きでした。」
子猫達は並んで食事をして、お互いにハグをし合いながら昼寝をすることがよくありました。また臆病だったチャーリーがベッドの後ろに隠れている時も、いつもポリーがそばで慰めてくれていました。
出典:frankies_fosters
「私はふたりが仲良く遊んでいる姿を見た時、きっとふたりは大丈夫だろうと感じました。ありがたいことに、ふたりはお互いのことを支え合っていました。そのおかげでふたりは日を追うごとに自信をつけていって、家の中でリラックスできるようになりました。さらにふたりは毎日少しずつ体重を増やし、体調も良くなっていきました。」
最初は怖がっていたチャーリーも、徐々にフランキーさんとの生活に慣れていきました。チャーリーはポリーがフランキーさんと触れ合う姿を見ているうちに、人間が悪い生き物ではないことに気づき、新しいことに挑戦する意欲が湧いてきました。そしてついに自分の体を撫でることを許すようになったのです。
「1週間が経つ頃には、ふたりとも私のことを完全に信頼して、喉をゴロゴロと鳴らしながら膝の上で甘えるようになりました。」
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「今のふたりは個性豊かで、とっても遊び好きで、殻を破って大きく成長しました。ふたりが社交的で活動的な生活を送るためには、お互いの存在が必要不可欠でした。」
「特にチャーリーは一緒に遊んでくれるポリーがいなかったら、絶対にリラックスすることはなかったことでしょう。ポリーのおかげでチャーリーは落ち着くことができ、不安な気持ちを和らげることができました。ふたりはレスリングやハグが大好きで、人間の愛情を受け入れることを学びました。」
ポリーがそばにいることでチャーリーの心の壁は崩れ去り、自信がついたチャーリーはもう何も恐れていません。さらに今のチャーリーは、フランキーさんが自分達にたくさんの愛情を注いでくれていることを知っているのです。「私はチャーリーがここまで来れたことを誇りに思っていて、非常に大きな変化にとても驚いています。」
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チャーリーはポリーのように膝の上が大好きな子猫に生まれ変わりました。チャーリーはすっかりリラックスした様子で、いつも撫でてもらうためにお腹を出して、前足で空中を幸せそうにフミフミしているそうです。
「私はチャーリーの特別な変化をそばで見ることができました。チャーリーが変わるための手伝いができたことは、本当に素晴らしい経験でした。」
非常に深い絆で結ばれた子猫達は驚くべき成長を遂げました。今の子猫達の瞳は澄み渡っていて、全身の毛が柔らかく輝き、日に日に好奇心と力強さが増していっているのです。
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子猫達は最初からお互いのことを支え合ってきて、その美しい絆でフランキーさんや周りの人達の心を溶かしてきました。これからも子猫達はたくさんの愛情を注ぎ合いながら、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。