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「数週間生きられるか分からない」と言われた保護猫。みんなに支えられながら命をつなぎ、驚くほどの甘えん坊へと変わる

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今から約3年前のこと、全身が荒れた状態で路上を彷徨い歩いていた猫の『ラリー』が保護されました。「動物病院でラリーの健康状態を調べると、彼がずっと野外で暮らしてきたことが分かりました。彼は耳や鼻、そして肉球に凍傷を負っていました」と保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』のスタッフが言いました。

当時の年齢が1〜2歳くらいだったラリーは、保護施設のスタッフ全員とフレンドリーに接し始めました。またラリーは暖かいベッドで眠ることができ、いつもそばに優しい人がいることに大きな喜びを感じていました。

ラリーは非常に幸せそうに過ごしていましたが、スタッフ達はラリーの様子が他の猫と違うことに気づきました。

「ラリーは歩き方が少しおかしく、時々不自然な呼吸をすることがありました。彼はいつも幸せそうにしていて、外から見る限りではあまり問題がなさそうに見えましたが、獣医さんによる診察の結果、心拍が異常なことが判明しました。」

獣医さん達はラリーの横隔膜が破裂し、臓器の一部が本来の位置からずれていることを発見しました。「これがいつ、どのようにして起こったのかは分かりません。彼は痛みを感じていないように見えましたが、あと数週間生きられるかも分からない状態でした。」

そんな状態にもかかわらず、ラリーは人間と過ごす時間をとても楽しんでいました。ラリーは非常に大きな心の持ち主で、その愛らしい癖で多くの人達を楽しませていました。

ラリーは保護施設のスタッフ達と一緒にいられることが嬉しかったようで、スタッフ達が近づいてくるたびにウロウロし始めました。さらに突然立ち止まったかと思うと床をこね始めて、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。

ラリーは人間と一緒にいる時間が一番幸せで、保護施設でひとりでいる時間がストレスになっていました。「ラリーにはいつもそばにいてくれる家族が必要でした。そして幸いなことに彼は素敵な家族と出会うことができました。」

ちょうどその頃、アリーという名前の女性がSNSでラリーの投稿を偶然見つけ、愛らしいラリーに一目惚れしました。「ラリーの写真が画面に現れた瞬間、私は彼がずっと求めていた猫だと思いました」とアリーさんが言いました。

それから何度も保護施設とやりとりをしたアリーさんは、ラリーがまさに自分にピッタリの猫だと確信しました。

その後、アリーさんは保護施設からラリーを引き取って、自宅へと連れて帰りました。ラリーは新しい家に着くとすぐに、家の中の至るところでアリーさんの後を追いかけ始めました。

ラリーはいつもアリーさんに幸せそうに寄り添いながら、一緒の時間を過ごしています。ラリーはここが自分の居場所だと分かっていて、たくさんの愛情を注いでくれる家族の存在に大きな喜びを感じているのです。

またラリーはアリーさんと一緒に家の外に冒険に出かけることも大好きで、車や飛行機、さらにボートなどに乗ってアリーさんとの旅を楽しんでいるそうです。

「ラリーは非常に優しい性格で、家に来る全ての人に挨拶をしています。また彼はのんびり屋さんなところもあり、私の家で出会った黒猫の『ガス』と一緒にくつろいでいることがよくあります。」

幸せそうな猫に心が温まる出典:EvspcaAdoptables

保護施設に到着した時のラリーは身体に問題を抱えていて、先の見えない日々を送っていました。「最初の頃のラリーは数週間生きられるかも分からないほどの状態でした。」

それから約3年が経った現在、優しい人達に支えられながら命をつないだラリーは、毎日を元気に過ごしていて、常に喜びを感じながら最高の日々を送っているのです。ラリーはこれからもアリーさんの愛情を全身で吸収しながら、幸せいっぱいの時間を過ごしていくことでしょう。
出典:EvspcaAdoptableslovemeow

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