人生に、もふもふを。

空腹に耐えながら庭に迷い込んできた猫。温かい家の中で幸せを感じると、瞳が輝き始め、周りの人達に愛情を求め始める

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ステファニーさんと母親のヨハネさんはこれまでに近所の野良猫達に手を差し伸べ、生涯の家を見つけるための手伝いをしてきました。二人は2年間で15匹以上の猫を路上から救い出してきましたが、保護した猫を生涯の家族の元に送り出すたびに別の猫が現れました。

そんなある日のこと、二人が住んでいる家の庭にクリーム色の猫が食べ物を探して迷い込んできました。猫のことが気になった二人がご飯を用意してあげると、猫は日が落ちている間にだけご飯を食べに家の庭に姿を現わすようになりました。

しばらくすると猫は初めて朝ご飯を食べるために現れて、勇気を振り絞って家のドアに近づきました。「猫は空腹で、ご飯が出てくるのを待っていました」と保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』のセリーヌ・クロムさんが言いました。

猫は人間のことを警戒していましたが、次第に二人の近くで快適に過ごせるようになっていきました。その様子を見た二人は猫が室内生活を送れるように、猫を保護することに決めました。

そして二人が庭に捕獲器を設置すると、猫はすぐにその中へと入っていきました。二人は猫の健康状態を確認するために、地元の動物病院へと連れていきました。

「猫はとても悲しそうな目をしていて、疲れ果てているように見えました。彼はケージの中で静かにしていて、何か伝えたいことがある時は小さな声で鳴いてきました。」

『トビアス』と名付けられた猫は、病院で上気道感染症の治療を受けました。さらにステファニーさんの家で美味しいご飯を食べて適切なケアを受けると、次第に自分の殻から出てきて、リラックスしながら過ごすようになりました。

「トビアスはステファニーさん達の前で初めて喉を鳴らしました。それはとても甘い瞬間でした。」

トビアスが病気から回復すると、保護施設の支援を受けながら去勢手術と歯科治療を行いました。

「トビアスはひどい状態の歯を全て取り除き、順調に回復していきました。今の彼は何の不自由もなくご飯を食べています。」

トビアスは家の中で王様のように過ごすようになり、他の猫とも仲良くなりました。「トビアスはベッドの中にいるのが好きで、いつも猫の友達の隣で大きな音で喉を鳴らし続けています。」

保護された直後は悲しそうな目をしていたトビアスでしたが、今のトビアスの目は大きく見開かれていて、いつも輝いています。またトビアスは健康的な体重になり、毎日楽しそうに家の中を歩き回っているそうです。

「トビアスは大きな進歩を遂げて、まるで別猫へと生まれ変わりました。」

「トビアスはステファニーさんが仕事から帰ってくるたびに、玄関でお出迎えをしてハグを求め始めます。」

またトビアスは自分の名前が呼ばれるとすぐに走っていって、大喜びで甘え始めます。さらにトビアスは愛らしい笑顔で前足をこねながら、誰にでも嬉しそうに挨拶をしているそうです。

「トビアスは抱きしめられるのが大好きで、より多くの愛情を求めてみんなに擦り寄ります。また彼は人間に寄り添いながら眠ったり、腕に抱きつきながら眠ったりするのが大好きになりました」とステファニーさんが言いました。

「トビアスはとても好奇心が旺盛で、キッチンやバスルームで私達が何をしているのかを確認しています。彼は常に家の中で起こっている全てのことを知りたがっています。」

そしてついにトビアスの前に生涯の家族が現れました。

保護された時は非常に空腹で疲れ果てていたトビアスでしたが、今は好奇心が旺盛な元気いっぱいの猫へと変わり、至るところで家族の後を追いかけて、毎晩家族に寄り添いながら幸せそうに眠っているそうです。

これからもトビアスは安全な家の中で家族の愛情を全身で感じながら、いつまでも何不自由ない毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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