人生に、もふもふを。

大切な唯一の我が子にいつまでも寄り添い続ける母猫。助けが必要な迷子の子猫を受け入れて、幸せな子猫へと成長させる

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ある日、助けを必要としている妊娠中の猫の『サバンナ』が、保護施設『ビー・デアー・ボイス・アニマル・レスキュー』に運ばれてきました。サバンナは非常に痩せ細っていて、栄養失調に陥っていて、多くの健康問題に苦しんでいました。

「出産まで後どれくらいかは分かりませんでしたが、私達はサバンナが出産を迎えるまでに元気になって欲しいと強く願っていました」と保護施設のエイミー・エルドリッジさんが言いました。

多くの困難がサバンナの前に立ちはだかっていたにもかかわらず、サバンナは落ち着いていて、まるで自分が安全な場所に来られたことを知っているかのようでした。

それから僅か2日で陣痛が始まり、サバンナは5匹の子猫達を出産しました。サバンナはすぐに子育てを始め、子猫達にたくさんの愛情を注ぎ続けました。

しかし翌日、子猫達が弱り始め、急激に事態が悪化していきました。サバンナは非常に身体が弱っていたため、動物病院に入院しなければなりませんでした。

その後、サバンナは病院で少しずつ力を取り戻していきましたが、子猫達のところに戻るまでご飯を食べようとはしませんでした。

一方、子猫達は重度の感染症に苦しんでいて、スタッフ達の懸命な努力にもかかわらず、命をつなぐことができたのは『タイビー』だけでした。タイビーも非常に危険な状態が続きましたが、スタッフ達の必死の看病で何とか生き延びることができました。

「容態が安定したタイビーは、少しずつ快方へと向かい始めました。私達はそれから1週間、細心の注意を払いながら彼の様子を見守り続けました。」

その間に退院したサバンナは、全ての力を使ってタイビーの世話を続けました。またミルクを作ることができなかったサバンナに代わって、エイミーさんが哺乳瓶でタイビーにミルクを飲ませました。そんなふたりのチームワークでタイビーは確実に体重を増やしていき、全身にエネルギーが戻ってきました。

タイビーがミルクを飲んでいる間、サバンナは食後の世話をするために近くで待機していました。でも時々待ちきれなくなって、タイビーの食事中に毛づくろいを始めることもあったそうです。

そんな中、車通りの多い交差点で生後1週の幼い子猫が救助されました。子猫はまだ目が開いておらず、24時間体制の世話を必要としていました。

エイミーさんはすぐに子猫の養育を引き受け、子猫を元気な状態に戻すために世話を始めました。「サバンナが家に来た子猫の鳴き声に気づくと、必死に子猫に近づこうとしました。まるで彼女はその子猫のことを必要としているかのようでした。」

そしてエイミーさんがサバンナに子猫を会わせてみると、サバンナはすぐに子猫の毛づくろいを始めて、まるで我が子のように愛情を注ぎ始めたのです。エイミーさんはサバンナとチームになって子猫の世話を続けました。

『ジョージ』と名付けられた子猫はサバンナの腕の中で身体をくねらせて、兄のタイビーに寄り添いました。「親子が寄り添う姿はとっても幸せそうで、私は何度も温かい気持ちになりました。」

その後、タイビーは成長と共に活発に動き回るようになり、好奇心の赴くままに疲れるまで遊び回るようになりました。そしてエネルギーが切れるとサバンナのところに戻って行って、寄り添いながら眠りに落ちていきました。「タイビーは遊ぶことが大好きで、それはサバンナも同じです。ふたりのシッポはフワフワで、計り知れないほどの魅力があります。」

タイビーとサバンナは素晴らしい絆を共有していて、誰にも分離することはできないのです。

タイビーとサバンナが里子に出られるようになった時、保護施設のスタッフ達はふたりが同じ家に行くことを強く望みました。そしてエイミーさんの家でほぼ1年を過ごしたふたりの前に、ついに生涯の家族が現れたのです。

猫の親子出典:_catz4life_

ふたりは一緒に困難な状況を乗り越えて、途中で迷子のジョージを救いました。ジョージは今も元気に過ごしていて、生涯の家族との出会いを待っているそうです。

一方、新しい暮らしをスタートさせたタイビーとサバンナは、安全な家の中で何不自由ない生活を送っているそうです。

「同じ家で暮らし始めたタイビーとサバンナは、これからもずっとお互いに愛情を注ぎ合っていくことでしょう。ふたりを迎えた家族はとっても優しい人達で、ふたりは一日中甘やかされながら幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう」とエイミーさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:_catz4life_lovemeow.

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