ある日、古い傷のある猫が家の庭に姿を現しました。その家ではちょうどその時、別の場所で保護された子猫を育てていました。
最終的に庭のデッキの下に落ち着いた猫は、クリスマスの直前に家のドアをノックしてきました。するとこの家でペットシッターをしていたカーラ・ロビンソンさんが、猫に新しい傷があることに気づきました。
それから数日後、猫の容態が急激に悪化し、獣医さんによる診察が必要になりました。そこでカーラさんといつも一緒に保護活動をしているクローディアさんのふたりは、すぐに行動を起こしました。
「私達は猫を路上での生活から連れ出すことに決めました」とカーラさんが言いました。
ふたりは家に近づいてくる猫の姿を確認すると、すぐに外に出ました。「私は猫を抱え上げるとキャリーの中に入れました。」
その後、『オルチャータ』と名付けられた猫は、『ブーマーズ・バディーズ・レスキュー』の養育ボランティアのキャサリンさんの家で過ごすことになりました。
オルチャータはすぐに新しい家の中を探索すると、まるで自宅にいるかのように、キャサリンさん達に愛情を求め始めました。
「家に着いてから1時間も経たないうちにオルチャータはキャサリンさんに寄り添って、日に日に甘くなっていきました。」
オルチャータは路上での厳しい生活の中で身体に怪我を負い、全身の毛がひどく荒れた状態になっていました。そんなオルチャータでしたが、常に誰かに愛されたいと強く願っていました。
「オルチャータは大きくて優しい猫で、保護される前は少ないご飯を巡って戦い続けていました」と保護施設のスタッフが言いました。
その後、動物病院に行ったオルチャータは、FIV(猫免疫不全ウイルス感染症)の検査で陽性反応が出ました。オルチャータは病院で傷の治療を受け、ノミやお腹の虫を駆除してもらいました。
保護されたばかりのオルチャータはひどい状態だったにもかかわらず、いつも機嫌が良く、屋根のある場所に来られたことにとても感謝していました。オルチャータは快適で暖かい家の中で、徐々に身体を癒していきました。
オルチャータは人間のことが大好きで、人間がそばにいると大きな幸せを感じました。オルチャータはまさに愛情の塊で、人間にハグをされると一瞬のうちにとろけ始めます。
またオルチャータは決してキャサリンさんから遠く離れず、いつもチャンスが訪れるたびに膝の上に飛び乗って甘え始めるそうです。
「オルチャータはとっても人懐っこい性格で、いつも人間に擦り寄っています。そして撫でられると一瞬で幸せに包まれて、赤ちゃんのように抱っこされながら家の中を移動するのが大好きです」とカーラさんが言いました。
少し前まで路上を彷徨い歩いていたオルチャータは、今はゴロゴロと喉を鳴らしながら、たくさんの愛情を吸収し続けています。またオルチャータは眠たくなると、毎回幸せそうに毛布をこねながら眠りに落ちていくそうです。
オルチャータはいつも満足そうな表情を浮かべていて、常に抱きしめられる準備ができています。そしてオルチャータが抱っこされると、一瞬で喉を鳴らし始めて、人間と過ごす時間を全身で楽しみ始めるのです。
こうして室内生活を始めたオルチャータは、もうご飯や避難場所を探して路上を彷徨い歩く必要はありません。オルチャータはこれからもずっと安全な家の中でのんびりと過ごしながら、全ての愛情を吸収していくことでしょう。
出典:animalsfirst.la/lovemeow