ある日、子猫の『ベントレー』が保護されて、地元の保護施設『マーフィーズ・ロー・アニマル・レスキュー』に運ばれてきました。ベントレーは古い車の中で独りぼっちになっていたところを発見されました。
その後、保護施設のスタッフ達がすぐに養育主さんを見つけてくれたおかげで、ベントレーは静かで快適な環境の中で過ごすことができました。
最初の頃のベントレーは警戒心が強く、見知らぬ環境に戸惑っていました。しかし、美味しいご飯や寝心地の良いベッド、そして養育主さんからのたくさんの愛情で、ベントレーはゆっくりと自分の殻から出てきました。
そして1週間後、ベントレーは養育主さんの気を引き始め、ゴロゴロと喉を鳴らすようになりました。ベントレーは自分が安全な場所にいることに気づき、養育主さんの優しさに心を開きました。
養育主のサラ・ケリーさんが養育部屋に入るたびに、ベントレーは大きな声で鳴きながら近づいてきました。サラさんは独りぼっちで保護されたベントレーには、一緒に遊んだり寄り添ったりすることのできる友達の存在が必要だと感じていました。
そんな中、24時間体制の世話を必要としている6匹の白猫の子猫がサラさんの家にやって来ました。子猫達は新しい環境に戸惑っていて、キャリーの中でみんなで一緒に固まっていました。
「子猫達が心を開くまでにはそれほど時間はかかりませんでした」とサラさんが言いました。
子猫達は必要な治療を受けて美味しいご飯をたくさん食べると、2〜3日の間にひとりずつ自分の殻から出てきました。そして子猫達の好奇心は日に日に増していき、寝床の中を活発に動き回るようになったのです。
子猫達が寝床の外に出られるようになると、部屋の隅々まで探索するようになりました。また子猫達はさらに食欲が旺盛になり、毎日たくさんのご飯でお腹を満たしました。
子猫達は好奇心の赴くままに遊び回り、遊び疲れると猫団子状態になってゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りにつきました。
そんな子猫達の中にオッドアイの瞳を持つ『ポーラー』がいました。ポーラーは耳が聞こえませんが、それがポーラーの行動を遅くすることはありませんでした。
ポーラーは兄弟の『フロスト』『ストーム』『アイス』『スノー』『ブリザード』と同じように、何でもすることができるのです。
子猫達が他の猫と会う準備を整えると、すぐにベントレーと対面しました。するとベントレーと子猫達は一瞬のうちに意気投合し、まるで今までずっと一緒にいたかのように楽しそうに遊び始めました。
さらにベントレーと子猫達は、他の数匹の保護子猫達とも仲良くなりました。
子猫達はみんなで養育部屋の中を駆け回ったり、キャットツリーに登ったり、プロレスごっこをしたりと、常に楽しい時間を過ごし、決して退屈になることはありませんでした。
みんなと一緒になったベントレーは、時々人間のように二本足で立ち上がることがあります。またサラさんがご飯を持って部屋の中に入ると、背伸びをしながら注意を引こうとしてくるそうです。
ベントレーは今日もたくさんの新しい兄妹に囲まれながら、充実した時間を過ごしています。ベントレーは室内生活に大きな幸せを感じながら、みんなと一緒に新しい年を迎えます。
最初の頃は臆病だったベントレーですが、今ではすっかり自信に満ち溢れていて、毎日を元気いっぱいに過ごしています。ベントレーは今の生活に心から満足していて、大好きな兄妹と一緒にすくすくと成長を続けているのです。
出典:kellyfosterkittens/lovemeow