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人間のことを誤解していた母猫。保護先で子猫達が幸せな毎日を送れていることに気づくと、人間への気持ちが変わり始める

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ある日、1匹の野良猫が姿を現し、近所の人達にご飯を食べさせてもらいながら暮らし始めました。そして季節が変わって寒さが厳しくなってきた時、ある家の住人が庭の茂みの中で3匹の子猫の姿を発見したのです。

そこは子猫達にとっては安全な場所ではなかったため、住人は地元の保護施設に助けを求めました。その後、母猫と子猫達が保護されて施設へと運ばれてきました。

しかし、施設の環境な母猫に大きなストレスを与えました。そのため母猫は子猫達を過度に守ろうとして、スタッフ達が近づいてくるたびに唸り声を上げるようになったのです。

「『チェリー』と名付けられた母猫はとても混乱していて、スタッフ達が自分達のことを助けようとしていることに気づきませんでした。スタッフ達はチェリーが落ち着いて子育てができるように、親子を預かってくれる人を探し始めました。そしてスタッフ達からその話を聞いた私は、すぐに親子を預かることを申し出ました」と養育ボランティアのエレン・リヒターさんが言いました。

「私は今までに何度も警戒心の強い猫を世話した経験があったため、安全に子育てできる場所をチェリーに提供したいと強く思いました。」

エレンさんが保護施設でチェリーを引き取って家に向かっていた時、チェリーがキャリーの中から脱出を試み、「シャー!」と強い威嚇音を発しました。「私はその声にとても驚きましたが、深呼吸をして自分を落ち着かせることに努めました。そして『大丈夫、全て上手くいく』と自分に言い聞かせました。」

エレンさんは猫の親子のために自宅に静かな部屋を用意していました。そして親子が家に到着すると、エレンさんはすぐにチェリーに部屋の中を探索させて、彼女に気持ちを落ち着かせるための時間を与えました。」

「私が養育部屋のドアをゆっくりと開けて親子の様子を確認すると、『シャー!』という声が聞こえてきました。」

それから数時間が経つと唸り声が収まって、さらに数時間すると威嚇音が消えました。

その後、エレンさんはチェリーから少しずつ部屋の中に入ることを許されて、最終的にチェリーの反応が大きく変わりました。チェリーがずっと発していた威嚇音は、楽しさと幸せに満ちた喉のゴロゴロ音へと変わったのです。

「チェリーは私の足に身体を擦りつけるようになり、喉を鳴らし始めました。保護施設にいた時の彼女は見慣れない環境に強いストレスを感じていて、身の回りにあるもの全てを怖がっていました。でも本来の彼女は非常に愛情深く、ただ撫でられることだけを望んでいました。」

「チェリーはいつも我が子を自慢するかのように、子猫達の隣で横になっています。」

チェリーはこの場所が子猫達にとって安全な場所だと気づくと、人間への接し方が180度変わりました。チェリーはエレンさんの愛情を求めるようになり、身体を撫でてもらうために丸くなって寄り添うようになったのです。またチェリーはエレンさんと一緒に子猫達を見守るようになりました。

「チェリーはいつも子猫達にとても気を配っています。そのため子猫達が鳴き声を上げると、すぐに子猫達のところに向かっていきます。チェリーは人間に抱きしめられることが大好きになりましたが、彼女の最優先事項は子猫達の安全を確保することです。きっと子猫達が離乳したら、彼女は一日のうちの多くの時間を人間に寄り添いながら過ごすことでしょう。」

現在、子猫達は優しいチェリーの愛情で飛躍的に成長を続けています。子猫達はいつもお母さんがそばにいてくれることに安心していて、毎日を元気いっぱいに過ごしているのです。

一方のチェリーは大きくなってきた子猫達にお皿からご飯を食べる方法を教えて、常に子猫達を綺麗な状態に保つために、一日に何度も毛づくろいをしています。そして子育ての合間にエレンさんに寄り添って、たくさんの愛情を吸収しているのです。

「私はチェリーと子猫達が最も助けを必要としている時に彼らに出会い、彼らの手助けができたことに心から感謝しています」とエレンさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして子猫達と一緒に保護されたチェリーは、エレンさん達のおかげで人間のことを信頼できるようになりました。これからもチェリーは安全な家の中で過ごしながら、子猫達と一緒に幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:foster_kitten_tailslovemeow

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