ある日、農場を所有している家族が、納屋の干し草の中に身を隠している幼い子猫の姿を発見しました。家族は独りぼっちになっていた子猫を放っておくことができず、保護施設『アニマル・アライズ』で養育ボランティアをしているデビー・ハリスさんに連絡をしました。
「家族は納屋を片付けている最中に、干し草の中に1匹の子猫が隠れていることに気づきました」とデビーさんが言いました。
家族は子猫の母親や兄弟が近くにいるかもしれないと思い、辺りを探し回りましたが、姿を見つけることはできませんでした。そこで家族は先にデビーさんに子猫を預けて、他の猫達を探すことに決めました。
保護された3週齢の子猫は非常に人間を怖がっていて、デビーさんのことを強く威嚇してきました。しかし、デビーさんは子猫の心の中に誰かに愛されたいという気持ちがあることを知っていました。
「子猫は通常、驚いた時や知らないものが近づいてきた時は威嚇を始めます。また、知らない匂いを嗅いだ時も強く反応します。それは猫達の防衛本能です。」
デビーさんと彼女の家族は24時間体制で子猫の世話を続けました。また子猫に孤独を感じさせないように、フワフワのヌイグルミを用意しました。
それとちょうど同じ頃、デビーさんは帰宅途中で3匹の幼い子猫達を保護しました。
「私は猫の親子を茂みの中で見つけました。子猫達はすぐに保護することができましたが、母猫はどこかへと姿を消してしまいました。そのため私は母猫を捕まえるために捕獲器を設置しました。」
保護した子猫達はみんな全身が汚れていて、元気がありませんでした。特に『ラント』と名づけられた灰色の子猫はとても衰弱していました。デビーさんは弱っているラントの姿を見て、絶対に命を助けることを心に誓いました。
「保温パッドと栄養のあるご飯、処方薬と温かいお風呂、そして家族みんなに手伝ってもらいながら、私は一日中ラントの世話を続けました。そして彼はついに回復へと向かい始めました。」
それから1週間が経つ頃には、ラントは無事に健康な状態に戻ることができたのです。
「子猫達はいつもご飯でお腹を膨らませて、保温パッドで暖かそうにしています。子猫達の状態は保護された時よりもずっと良くなりました。」
デビーさんは元気になった3匹の子猫達に、納屋で見つかった子猫を会わせてみました。すると4匹はまるで兄弟のように仲良くなって、幸せそうに寄り添い始めたのです。
子猫達はみんなで一緒にいられることに幸せを感じているようで、いつも嬉しそうに喉を鳴らし続けているそうです。
すっかり兄弟になった4匹の子猫達は、その後もすくすくと成長を続けています。子猫達は美味しいご飯と暖かいベッド、そしてたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っているのです(*´ω`*)
出典:fosterkittys/lovemeow