人生に、もふもふを。

嵐の中、エンジンルームから救出された子猫。嵐で凍りついていた子猫と強い絆で結ばれて、幸せを感じながら成長を続ける

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ある日、保護施設『レン・レスキューズ』の養育ボランティアのエリンさんの元に、嵐の中で車のエンジンルームから助け出された子猫についての連絡が入りました。

「子猫は自動車販売店のオーナーの男性によって発見されました。男性は子猫をエンジンルームから救い出し、母猫の帰りを待ちましたが、母猫が姿を現わすことはありませんでした」とエリンさんが言いました。

「男性は家族の助けを借りて子猫の身体を温めた後、子猫にミルクを飲ませ始めました。でも彼らはすぐに子猫が経験豊富な養育主さんを必要としていることに気づきました。」

エリンさんは翌朝急いで子猫を迎えに行って、24時間体制の人工哺乳を始めました。

『ヒロ』と名付けられた子猫は、救助してくれた男性のおかげで元気そうにしていました。ヒロはエリンさんにたくさんのミルクを飲ませてもらうと、心地良い保育器の中で鼓動がするヌイグルミに寄り添いながらゴロゴロと喉を鳴らし始めました。

「ヒロは兄弟も母親もいない独りぼっちの子猫だったため、私は彼に友達が必要だと強く感じました。」

保護から数日でヒロは寝床の中を転がるようになり、おぼつかない足取りで歩くようになりました。「ヒロは保育器の中を歩き回りながら足腰を鍛え始めました。」

ヒロは身体の成長と共に力強くなり、非常に活発に動き回るようになりました。そんな育ち盛りのヒロには、一緒に遊んだり、歩き回ったりすることのできる友達が必要でした。

ちょうどその頃、エリンさんはスーパーマーケットの外のゴミ箱の近くで見つかった、幼い子猫についてのメッセージを受け取りました。嵐が通り過ぎた後に見つかった子猫は、身体が冷たくなっていて、動くことができなくなっていました。「子猫を見つけた人は子猫を保護して自宅に連れて帰ると、一晩中世話を続けました。そして翌日になると子猫を箱の中に入れて、地元の国有林管理センターへと連れて行きました。」

管理センターのスタッフ達は子猫を引き取ると、子猫の世話ができるところを探し始めました。するとちょうどそこに、以前レン・レスキューズから猫を家族に迎えたナターシャさんが、犬の散歩で管理センターの前を通ったのです。

「ナターシャさんは子猫を一目見ると、『私が連れて行く』と言いました。そして彼女は子猫を急いで車に乗せると、ヒーターで温め始めました。」

その後、ナターシャさんがレン・レスキューに連絡をすると、スタッフ達はエリンさんの家まで子猫を運ぶための車を手配しました。

「ナターシャさんのおかげで子猫は身体を温かく保つことができました。子猫が私の家に着いた時はまだミルクを飲むことができなかったため、しばらくの間、子猫の身体を温め続けました。」

子猫はヒロよりも一週間ほど年上でしたが、かなり小さな身体をしていました。「私達は点滴と栄養補助食品を子猫に与えました。彼はノミに覆われていて、食欲もありませんでした。」

その日の夜、エリンさんが眠らずに子猫の世話を続けると、翌日には随分と元気を取り戻し、自分でミルクが飲めるようになりました。それから2週間、細心の注意を払いながら世話を続け、たくさんの愛情を注ぐと、『ユウキ』と名付けられた子猫は無事に健康な状態に戻ることができたのです。

「ユウキは毎回しっかりとミルクを飲んで、日に日に元気になっていきました。そんなユウキの姿を見て、私はきっとヒロの素晴らしい相棒になるだろうと確信しました。」

そしてヒロとユウキの準備が整うと、エリンさんはふたりを会わせてみました。するとふたりはすぐに一緒に遊び始めて、無邪気にレスリングを始めました。

一緒に遊ぶ子猫達出典:catasticalmeows

「ヒロは野外で生まれ、冬の嵐の中で独りぼっちになってしまいましたが、優しい人にエンジンルームから助け出されて室内生活を楽しみ始めました。彼はとっても甘い性格で、いつも幸せそうに喉を鳴らしています。」

「ユウキは寒さの中でお腹を空かせ、凍りついて動けなくなっていました。彼はナターシャさん達のおかげで身体を温かく保つことができ、命をつなぐことができました。彼はとっても活発で、いつもエネルギーに満ち溢れています。」

「私達はふたりが命をつなぎ、新しい生活を送り始めたことに大きな喜びを感じています。私達はふたりが一緒に成長していく姿を見られることにとても興奮しています」とエリンさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:catasticalmeowslovemeow

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