大型ハリケーン『イアン』がフロリダ州キーウェストに接近した時、多くの人達がヘミングウェイ・ハウス(ヘミングウェイ博物館)に住む、6本指の猫達のことを心配しました。ヘミングウェイ・ハウスのスタッフ達は5年前に各地に甚大な被害をもたらしたハリケーン『イルマ』を経験し、猫達を守る方法を学んでいました。そんなスタッフ達のおかげで、今回も猫達はハリケーンを無事に乗り越えることができたのです。
ヘミングウェイ・ハウスで暮らしている全ての猫は、アーネスト・ヘミングウェイが愛した6本指の猫『スノーホワイト』の子孫で、全ての猫に有名人の名前が付けられています。
現在、ヘミングウェイ・ハウスの敷地内には約60匹の猫が暮らしていて、全ての猫が多指症の遺伝子を持っていますが、実際に指の数が多い猫は半分ほどだそうです。
今回、ハリケーン『イアン』がキーウェストに接近してきた時、アーネスト・ヘミングウェイの孫娘のマリエル・ヘミングウェイさんは、建物が破壊されるのではないかと心配しました。マリエルさんは建物のどこか一部でも壊れたら、とても悲しい気持ちになるだろうと思っていました。
マリエルさんはいつもスタッフ達に、ハリケーンが来た時は安全な場所に避難するように伝えていますが、毎回何人かはハリケーンが通り過ぎるまで猫と一緒にヘミングウェイ・ハウスに残っているそうです。
ヘミングウェイ・ハウスの建物は頑丈に作られているため、猫達のことを心配している多くの人達は、今回も建物がハリケーンから猫達を守ってくれることを願っていました。
そしてイアンが通り過ぎた後、ヘミングウェイ・ハウスの代表のアレクサ・モーガンさんが、建物への被害が最小限に抑えらえたことを発表しました。また全ての猫がスタッフ達と一緒にシェルター・スペースに避難して、無事にイアンを乗り越えることができたことも伝えられました。
スタッフ達にはイアンが残した瓦礫を片付ける作業が残されていましたが、イアンが去った次の日にはヘミングウェイ・ハウスを再開して、再び来場者を迎え入れ始めたそうです。
猫達はスタッフ達の適切な対処のおかげで元気に過ごしていて、いつも通りの生活に戻っています。猫達は今日もヘミングウェイ・ハウスの中を楽しそうに歩き回りながら、思い思いの時間を過ごしているのです。
イアンが去った後の猫達の様子はこちら。
これからも猫達はスタッフ達に守られながら、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:hemingwayhomemuseum/iheartcats