ある日、子猫の『スカイ』がアゴに怪我を負った状態で彷徨い歩いていたところを発見されました。スカイは保護施設『アリー・キャット・レスキュー』に運ばれて、すぐに治療を開始しました。
スカイはアゴを修復する手術を受けましたが、その間に呼吸困難に陥ってしまいました。その後、レントゲン写真を撮影した結果、スカイは胸骨が内側に陥没している漏斗胸だと分かったのです。
スカイはアゴと上気道感染症の回復を待つ間、胸の修復をするための手術の準備を進めました。そんな状況にもかかわらず、スカイはいつも機嫌良く過ごしていたそうです。
スカイは常に人間から注目されたいと思っていて、いつも幸せな喉のゴロゴロ音で部屋中を満たしていました。「スカイは非常に小さな甘えん坊な男の子で、誰かに撫でられるとゴロゴロと喉を鳴らし始めます」と保護施設のスタッフが言いました。
人間のことが大好きなスカイは、養育主さんの身体を登ると毎回その美しい瞳で見つめてきて、そのまま膝の上で幸せそうにとろけ始めるそうです。
その後、スカイは無事に漏斗胸の手術を成功させました。スカイは手術の後に一晩中ぐっすりと眠ると全身にエネルギーが戻ってきて、食欲が旺盛になりました。また好奇心が溢れ出したスカイはさっそく冒険に出たくなったようで、ベビーサークルからの脱走を試みるようになりました。
「スカイは抱きつくのが大好きで、1日に何度も養育主さんの膝の上に登ってきます。彼は信じられないほど愛情深く、誰に対しても優しく接しています。」
スカイは回復している間中ずっと胸にプレートをつけながら生活し、常に清潔で安全でいられるように、毎日ベストを着ていました。スカイはその状態で部屋中を動き回り、養育主さんが部屋に現れるとすぐに愛情を求め始めました。
そして手術から1ヶ月後、スカイはついに胸のプレートを外しました。するとスカイはまるでそのことを祝うかのように、キャットツリーの頂上まで一気に駆け登ったそうです。
「スカイは完全に自由になったことが嬉しくて、夢中になって全身を毛づくろいするようになりました。」
その日以降、スカイは先住猫の『バブルガム』や他の保護子猫達と親しくなり、特にシャムミックスの『シー』ことがとても好きになりました。
シーは非常に痩せ細った状態で養育主さんの家にやって来た子猫でした。その後、シーの身体が大きくなると、社会化の勉強のために養育部屋でバブルガム達と一緒に過ごすようになりました。
そこにスカイがやって来ると、スカイはすぐにバブルガムから子猫達の養育を引き継いで、たくさんの愛情を注ぎ始めました。「完全に手術から回復したスカイは、自ら子猫達の世話を引き受けました。彼はまだ生後5ヶ月ですが、まるで母親のように生後6週の子猫達の毛づくろいをしています。」
スカイは常に子猫達のことを気に掛けていて、子猫達の毛づくろいをしたり、昼寝を見守ったりしながらたくさんの愛情を注ぎ続けています。その姿はまるで手術から回復している間にみんなからもらった愛情を、子猫達に返しているかのようでした。
こうして路上で生き延び、アゴの怪我を治し、胸の手術から回復したスカイは、新しい人生を歩み始めることができました。スカイはあらゆるハードルを乗り越え、安全な家の中で楽しい毎日を過ごしているのです。
優しい養育主さん達のおかげで十分に成長したスカイは、これから生涯の家を探し始めますが、きっとスカイの前には素敵な家族が現れて、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:alleycatrescue/lovemeow