ある日、カナダのケベックに住むキャシー・ブルーインさんが、助けが必要な子猫についての話を聞きました。「私の知人が保育園の駐車場で子猫の鳴き声を聞きました。でもその時は子猫を見つけることができなかったそうです」とキャシーさんが言いました。
「教えてもらった場所に向かった私は、聞こえてくる鳴き声を頼りに子猫を探し始めました。すると駐車場に置いてあったゴミ箱の近くで子猫の姿を発見しました。」
キャシーさんはゆっくりと近づいて行きましたが、子猫はすぐに走り出して、どこかに隠れようとしました。キャシーさんはその後を追って、子猫が車道に飛び出す前に捕まえることに成功しました。「私はすぐに子猫を毛布で包み込みました。彼女はクシャミをしていて、最初の10分間は威嚇をし続けました。」
子猫はキャシーさんの腕に抱えられると、少しずつ落ち着いていきました。その後、キャシーさんは近所の人達に子猫のことを聞いて回りましたが、誰も子猫のことを知らなかったため、子猫を家族に迎えることに決めました。
「子猫は保護からしばらくすると、嬉しそうに喉を鳴らし始めました。私の子供達は彼女に『ホイペット』と名づけました。」
キャシーさんと家族はホイペットにご飯を食べさせて、お風呂に入れました。ホイペットはすぐに新しい環境を気に入ったようで、最後はキャシーさんの肩の上で眠りに落ちたそうです。
キャシーさんの家には元々、『オレオ』という名前の先住猫が住んでいました。オレオはホイペットに興味を持ったようで、いつもホイペットがいる部屋に入りたそうにしていました。
その後、ふたりが初めて会うと、オレオはすぐにホイペットに近づいて挨拶をしました。ホイペットも一瞬でオレオのことが好きになったようで、オレオに頭を擦りつけて、後を追うようになりました。
「どうやらホイペットはオレオのことを母親だと思ったようです。オレオの方も一目でホイペットのことが好きになり、さっそく毛づくろいを始めました。」
それ以来、ふたりは完全に切り離せない存在になりました。オレオはホイペットに毛づくろいの方法や、トイレを使う方法を教えました。またホイペットと一緒にご飯を食べて、食事の後は必ず毛づくろいをするようになったのです。
一方のホイペットはオレオがしていることの全てを知りたがっていて、常にオレオのそばにいて、離れようとはしませんでした。
ホイペットは朝になるとキャシーさんを起こして、朝食を要求してきます。そして無事にお腹を満たすと、大好きなオレオに寄り添いながらくつろぎ始めるのです♪
ふたりはいつも一緒に遊んで、一緒にイタズラをしています。ホイペットはいつもオレオのマネをしながら、色々なことを勉強しているのです。
ホイペットは安全な家の中ですくすくと成長し、随分と大きくなりました。もちろんホイペットは今も変わらずオレオのことが大好きで、いつも一緒の時間を楽しんでいるそうです♪
こうして駐車場で保護されたホイペットは、キャシーさんのおかげで新しい生活を始めることができました。すっかり家の中の王様になったホイペットは、これからもオレオにたくさんの愛情を注がれながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:cathy.blouin/lovemeow