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重い病気のため成長することができなかった保護子猫。自分を救ってくれた女性の元で、愛情に満ちた毎日を送り始める

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ある日、子猫の『クラウド』が兄弟と一緒に窓の外にいるところを発見されました。子猫達はまだ幼く、24時間の世話が必要だったため、すぐに地元の保護施設へと運ばれました。

その後、保護施設から連絡を受けた養育ボランティアのアリッサ・マステンさんは、躊躇することなく子猫達の養育を引き受けました。クラウドは子猫達の中で最も注意深く、一番静かな子猫でした。

「クラウドは他の子猫達がミルクを飲んでいる間も、静かに自分の順番を待っていました」とアリッサさんが言いました。

保護されてから数週間後、クラウドにいくつもの病気の兆候が現れ始めました。クラウドはそれから1日2回、点滴、プロバイオティクス、特別な食事、処方薬などで治療を行いました。

獣医さんが病気の原因を調べている間も、アリッサはクラウドにご飯を食べさせ、水分を補給し、自分ができる全てのケアを行いました。

「クラウドは途中で上気道感染症も発症しました。彼は非常に辛そうでしたが、生きたいという強い意志を持っていました。彼に遊ぶエネルギーはありませんでしたが、毛布をこねたり、スプーン一杯のチキンの離乳食を食べることに喜びを感じていました。」

アリッサさんは決して希望を捨てず、可能性のある様々な治療を試しました。アリッサさんはクラウドを健康な状態に戻すために、何でもする決心をしていました。

「クラウドは平均的な体重の4分の1ほどしかありませんでした。病気が彼の成長を妨げていました。」

そんな状態にもかかわらず、クラウドは何とか上気道感染症を治して、少し元気を取り戻すことができました。

一方、クラウドと一緒に保護された兄弟は、クラウドが病気の検査をしている間に成長し、それぞれの家族の元へと旅立って行きました。

そして保護から3ヶ月度、獣医さん達はついにクラウドの不調の原因を解明しました。クラウドには非常に稀な腸の感染症があり、FCoV(猫コロナウイルス)も発症していることが分かりました。

「抗生物質によって腸の感染症を取り除くことができましたが、FCoVは慢性的でした。クラウドはくしゃみやうっ血、そして極めて敏感な消化器系によって、常に苦労していました。獣医さんは彼をホスピスで過ごさせることを提案してきました。」

クラウドが命をつないでいくために特別なケアを必要としていることを理解したアリッサさんは、クラウドに最適な家があることを知っていました。

「クラウドはこれまで200日以上も私の元で過ごしてきました。私のそばにはいつも彼がいて、それが当たり前のことになっていました。私は彼を家族に迎えることを躊躇しませんでした。」

クラウドは病気を抱えていますが、治療のおかげでとても元気に過ごしていて、いつも自信に満ち溢れています。

「クラウドは生きることへの強い熱意を持っています。彼は家の中で大人の猫を追いかけて、キャットツリーに登り、楽しそうに紙で遊んでいます。彼はとっても甘えん坊で、いつも私の後をついてきます。」

4月に1歳の誕生日を迎えるクラウドは、体重を2.7kgほどに増やすことができました。

「私達はクラウドをミニキャットと呼んでいます。彼の身体は他の猫よりも小さいですが、彼の症状は特別な食事療法と支持療法(治療による副作用に対して予防をしたり軽減させる治療)によって綿密に管理されています。」

「私には飼い猫以外を家族に迎える計画はありませんでしたが、クラウドが自分にとってどれだけ必要な存在かが分かりました。私はもう彼のいない生活を想像することができません」とアリッサさんが話してくれました。

こうして病気を抱えたクラウドは、アリッサさんのおかげで命をつなぐことができました。クラウドはこれからもアリッサさんにしっかりと看護されながら、愛情に満ちた毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:windycityfosterslovemeow

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