人生に、もふもふを。

瀕死の状態で発見された生まれたばかりの保護子猫。幸せな人生に辿り着くまで、その強い意志で自分の運命と戦い続ける

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ある日、保護施設『サン・シティーズ・フォー・ポーズ・レスキュー』の元に、緊急の助けが必要な生まれたばかりの子猫達についての連絡が入りました。子猫達は母親がいない状態で裏庭で発見されました。

「パニックに陥った女性が私達の施設にやって来ました。私達が駐車場に駐めてある彼女の車に走ると、そこには重傷の3匹の子猫の姿がありました。子猫達は何かの動物の攻撃を受けたようでした」と保護施設のカラ・ヤンシーさんが言いました。

子猫達を受け取ったカラさんと同僚のジョンさんは、すぐに子猫達のケアを始めました。

カラさん達は子猫達についたノミを全て取り除き、傷の治療を行いました。また子猫達が寒さに震えていたため、保育器で全身を温めました。その後、カラさんは子猫達を自宅に連れて帰り、一睡もせずにミルクの世話を続けました。

そんなカラさんの最善の努力にもかかわらず、3匹のうちの2匹が息を引き取りました。唯一生き残った『メンデル』は、その日の夜を何とか乗り越えると、徐々に元気を取り戻していきました。メンデルは非常に小さな身体でしたが、その強い意志で自分の運命と戦い続けたのです。

いくつかの抗生物質、何度かのお風呂、栄養補助食品、そしてたくさんの愛情でメンデルは確実に回復していきました。メンデルは徐々に食欲を回復させていき、日に日に体重を増やし、非常におしゃべりな子猫になっていきました。

そしてメンデルの目が開くと、ご飯を要求する鳴き声がさらに大きくなりました。「メンデルは数時間ごとに目を覚まし、保育器の中で鳴き始めます。そして私が部屋に入ると、『哺乳瓶はどこ?』と言っているかのように私のことを見つめてきます。」

メンデルは保育器の中で昼寝をする時、母親代わりの心拍音のするヌイグルミを抱きしめながら眠っています。そして食事の後は毎回カラさんと一緒の時間を過ごし、全ての愛情を吸収しているそうです。

その後、メンデルが十分に大きくなると、広々としたベビーサークルに移りました。するとメンデルは早速カラさんの後を追いかけるようになり、絶え間なく愛情を求めてくるようになりました。

メンデルは足に負った怪我のため、歩き始めるまでには少し時間がかかりましたが、粘り強く足の使い方を学び、他の子猫と同じように歩いたり登ったりすることが出来るようになりました。

さらにメンデルは家の中で他の子猫と一緒に過ごすことで、猫として生きていくために大切なことを学びました。

「メンデルは日々確実に成長を続けています。彼を初めて見る人は、少し前まで彼が大変な時期を過ごしていたとは思わないことでしょう。彼は哺乳瓶からミルクを飲むのが好きで、人間とのハグを楽しみ、他の子猫と一緒に夢中になって遊んでいます。」

「メンデルは人間のことが大好きで、いつも出来る限り顔を近づけたいと思っているため、私達に頰を押しつけながら眠ることがよくあります。彼は驚くほどの甘えん坊で、いつもたくさんの愛情を求めています。」

またおしゃべりなメンデルはたくさん伝えたいことがあるようで、一日に何度も愛らしい声で話しかけてきます。さらに好奇心が旺盛になったメンデルは、毎日家の中の様々な場所を探索しているそうです。

保護された時は非常に危険な状態だったメンデルですが、今ではすっかり180度変わり、健康的で幸せで、イタズラ好きの子猫になりました。

「メンデルが十分に成長すると再び保護施設に戻り、里親募集が始まりました。幸いなことに彼にはすぐに里親さんが見つかって、優しい夫婦の元で新しい人生をスタートさせました。」

「メンデルの人生の始まりはとても辛いものでしたが、今は幸せに包まれながら生活しています。彼は本当に甘い性格の子猫で、これから先もずっとたくさんの愛情を吸収しながら、楽しい毎日を送っていくことでしょう」とカラさんが嬉しそうに話してくれました。

メンデルは現在、安全な家での暮らしを心から愛していて、生涯の家族の元にたくさんの幸せと笑顔を運び続けているのです。
出典:azkittenfostermamalovemeow

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