人生に、もふもふを。

熊のような丸い耳を持った保護子猫。生まれた時からも足の障がいにも負けず、元気いっぱいに生きる姿に心が温まる

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ある日、前足がねじれた保護子猫が、保護施設『フレンズ・フォー・ライフ・レスキュー・ネットワーク』に運ばれてきました。「子猫は両前足の靭帯と腱が収縮した状態で生まれたため、前足がねじれていました」とスタッフのジャクリーン・デアモールさんが言いました。

ジャクリーンさんから子猫の話を聞いた養育ボランティアのメル・ランプリーさんと夫のゼーンさんは、躊躇することなく子猫を養育することを申し出ました。子猫は新しい家に着くとすぐに夫婦にハグをして、たくさんの愛情を求め始めました。夫婦はそんな甘えん坊な子猫に『クイル』と名づけて、曲がった前足を矯正するために物理療法による治療を始めました。

「治療はいつもクイルの前足を加熱パッドで温めるところから始まります。その後、成長中の前足が正しい方向を向くように、靭帯と腱をマッサージでリラックスさせながら、少しずつ伸ばしていきます」とメルさんが言いました。

さらにクイルの前足の可動範囲を改善するために、成長に合わせて副木を調整し、前足を固定しています。クイルはどんな治療にも不満を言うことなく、素直に受け入れているそうです。

クイルは優しい夫婦のことが大好きで、いつも夫婦の注意を引こうとしてきます。「クイルはとてもお茶目で、好奇心が強く、甘えん坊で、愛情いっぱいの女の子です。彼女はいつも私達のことを小さな指で掴んできます。」

クイルは夫婦に寄り添うチャンスを決して逃しません。夫婦がクイルのそばを通り過ぎようとすると、毎回可愛い声で話しかけながら、抱っこを要求してくるそうです。

クイルが暮らし始めた家には、元々『チェスター』という名前の先住猫が住んでいました。チェスターは子猫の世話が大好きな猫で、クイルが来た時も温かく迎え入れてくれました。

「チェスターはすぐにクイルの元に歩み寄り、まるでお兄さんのようにクイルの隣に座りました。」

ふたりはお互いが何を必要としているのかを分かっているようで、一瞬で深い絆を結びました。それ以降、チェスターはクイルのお兄さんの役割を果たしていて、いつもクイルと一緒に楽しい時間を過ごしているのです。またクイルのことを常に清潔に保ち、クイルが望んでいることを叶えてあげているそうです。

クイルが初めてこの家に来た時は、僅か340gほどの小さな子猫でした。でも今のクイルは愛らしい個性が開花し、夫婦やチェスターの温かいハグに最高の幸せを感じているのです。

これからもクイルはたくさんの愛情に包まれながら、元気いっぱいの日々を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Pumpkin Patch Pet Rescuelovemeow

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