道路の片隅に横たわり、動けなくなっていた子猫。1人の女性が温かい手を差し伸べると、再び息を吹き返す

ある日、マレーシアに住むジエヤン・オウさんが昼食に行く途中、道路の片隅に1匹の子猫の姿を発見しました。子猫はとても衰弱していて、足には怪我を負っていました。また子猫の母親の姿はどこにも見当たりませんでした。

このままでは子猫の命が危ないと感じたジエヤンさんは、子猫を救い上げて、命を救うための行動に出ました。

「子猫は約3週齢くらいで、体重は260gしかありませんでした。また彼女の足の関節は脱臼していました」とジエヤンさんが言いました。

ジエヤンさんは自宅で子猫の看護を始め、子猫の足が自然治癒することを望みました。

ジエヤンさんは子猫の育て方についてほとんど知らなかったため、いくつかのWEBサイトや動画を見て、24時間の世話を始めました。「私は今までに子猫を育てた経験がなかったため、どうやって世話をするか分かりませんでした。そのためYouTubeの動画はとても参考になりました。」

一方、子猫は人間のことを非常に怖がり、食べることを拒否しました。そのため最初の2日間はとても大変だったそうです。それでもジエヤンさんは子猫のそばに留まり続け、子猫に居心地の良さを感じてもらえるように世話を続けました。

子猫は優しいジエヤンさんに温められて、ゆっくりと愛情を受け入れ始め、ジエヤンさんの方を振り向くようになりました。そして子猫はついに自らの意志でご飯を食べるようになったのです。

ジエヤンさんと家族は元気を取り戻した子猫に『ベビー・タイガー』と名づけました。タイガーはすっかりジエヤンさんに心を開き、その表情からは完全に恐怖が消えました。

1週間後、ジエヤンさんはタイガーの足が大きく腫れていることに気づきました。幸いなことにタイガーの怪我が最悪の状態になる前に、獣医さんのところに連れて行くことができたそうです。

獣医さんの治療と薬で、タイガーは快方へと向かい始めました。そしてそれから10日後には、怪我をしていた足を使えるようになったのです。タイガーは足が治るにつれて好奇心が溢れ出し、遊ぶことが止められなくなりました。

愛らしいタイガーの様子はこちら。(動画)

「タイガーはとてもお茶目で、好奇心が旺盛で、人間のことが大好きです。彼女は大きな丸い目をしていて、いつも喉を鳴らしています。彼女はとっても甘えん坊で、毎日抱きしめられながら眠りにつきます。」

ジエヤンさんに見守られながらすくすくと成長し、7週齢を迎えたタイガーは、とても幸せで、健康的で、お話し好きに成長しました。タイガーの足は綺麗に完治し、他の子猫と同じように走ったり飛んだりすることもできるようになったのです。

「タイガーはいつも稲妻のようなスピードで家の中を疾走しています。私達はそんな彼女のことが大好きで、いつも誇りに思っています」とジエヤンさんが嬉しそうに話してくれました。

こうしてジエヤンさんの優しさで幼い命が助かりました。ジエヤンさんは今まで、自分が路上から子猫を救う日が来るとは考えたこともありませんでした。でもジエヤンさんは今、大切なタイガーに出会えたことに心から感謝しているそうです。

そんなジエヤンさんに救われたタイガーは、辛い時期を乗り越え、ここまで歩んできました。すっかり人間好きになったタイガーは、いつもジエヤンさんのことを元気いっぱいに追いかけているそうです(*´ω`*)
出典:loufuzailovemeow

This post was published on 2021/02/11