先月、カナダのモントリオールに住む女性が、家の庭から聞こえてくる子猫の声に気づきました。心配した女性が声を頼りに子猫を探すと、茂みの中に隠れている小さな子猫の姿を発見しました。子猫は大きな声で母親を呼び続けていましたが、母親が姿を現すことはありませんでした。
母猫の気配が無いまま1日近くが経ったため、女性は子猫を保護することに決めました。女性は借りてきた捕獲器に食べ物を入れて、子猫を茂みの中からおびき出そうとしました。
子猫はとても恥ずかしがり屋で、隠れていた場所から2日間ほど離れようとしませんでした。しかし最後は空腹に耐えられず、食べ物の匂いに誘われて捕獲器の中へと入っていったのです。
女性は子猫を家の中に連れて行き、暖かい部屋の中でご飯を食べさせました。子猫は少し動揺していましたが、家の中が安全な場所だと分かると落ち着き始めました。子猫はとてもお腹が空いていたため、用意された全てのご飯をお腹に入れて、暖かいタオルの中で喉を鳴らしました。
女性はその後、地元の保護団体『シャトン・オルフラン・モントリオール』に助けを求めました。そのおかげで子猫は必要な治療を受けることができ、より良い生活をスタートさせることができました。
「私達は子猫を連れて帰り、『パフ』と名づけて世話を始めました。彼は生後約6週で、毎回ご飯をたくさん食べて、長い時間眠りました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
「私達はパフを室内生活に慣らし、他の猫との生活が送れるように、養育ボランティアのマリリンさんの家に連れて行きました。」
パフは食欲旺盛で食べることが大好きだったため、お皿に足を入れながらご飯を食べることもよくありました。
この時のパフはまだ恥ずかしがり屋でしたが、新しい環境に落ち着くと、徐々に気持ちが変化していきました。そして養育を始めてからしばらく経つと、勇気を奮い立たせて人間に近づいてくるようになったのです。
パフは徐々に自信をつけていき、自分の殻から出てきました。そして家の中が居心地の良い場所だと分かると、愛らしい個性が現れ始めました。
そしてついにパフは臆病な子猫から、勇敢な黒ヒョウへと生まれ変わったのです!
「パフはヤンチャで、とても友好的で、他の猫と過ごす時間も楽しんでいます。彼は大きな個性を持つ小さな子猫です。」
「お話し好きのパフは周りの人達が自分の要求を理解して、自分を甘やかしてくれることを期待しています。彼は何か伝えたいことがあるとすぐに躊躇することなく話しかけてきます。」
パフはすっかり人間のことが大好きになって、抱っこされた瞬間に喉のゴロゴロスイッチをオンにします。パフは常に遊び心に溢れていて、家の中で起こっているあらゆることを知りたがっているのです。
そして近くに空いている膝があると嬉しそうに飛び乗って、膝の上で幸せな時間を過ごし始めるのです。
好奇心旺盛で冒険好きのパフは、新しい隠れ場所を見つけたり、家の中の最も高い場所に登ることも好きです。
「パフは多分、自分がこの家の王様だと思っていて、人間が自分の願いを全て叶えてくれる存在だと思っています。」
「日中のパフは仕事中の人間の膝に寄り添いながら眠るのが好きです。そして夜になると人間のベッドに飛び乗って、一緒に眠り始めます。」
時々、パフの遊び時間は昼寝によって中断されます。パフはより良い睡眠をとるために、いくつもの面白いお昼寝スポットを持っているそうです。
パフは他の猫との時間も好きで、お昼寝仲間に寄り添いながら眠りにつくこともあります。パフは現在生後3ヶ月で、生涯の家に行く準備を終わらせて、新しい家族との出会いを待っているそうです。
こうして茂みの中に隠れていたパフは、家猫として新しい人生を歩み始めました。今のパフは自信に満ち溢れていて、安全な家の中でいつも元気いっぱいに走り回っているのです(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow