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車道に飛び出す寸前に助け出された子猫。独りぼっちだった子猫は、保護先で迎えてくれた猫の3兄弟に温かい愛情を教わる

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ある日、多くの車が行き交う道路を1匹の子猫が渡ろうとしていました。子猫の姿を見つけた女性はすぐに車を止めて、救助へと向かいました。そして無事に子猫を保護すると、車の中へと連れて行ったのです。それからしばらく興奮していた子猫ですが、ここが安全な場所だと気づくと、徐々に落ち着きを取り戻していきました。

女性は子猫を自宅へと連れて帰り、SNSで助けを求めました。するとすぐに保護施設『アニマルバーズ・ドリーム・レスキュー』の養育ボランティアのナージャさんから連絡があったのです。

「子猫を引き取った最初の夜、子猫は母親や兄弟を探して鳴き続けていました。そんな子猫を撫でようとすると、シャーと強く威嚇してきました」とナージャさんが言いました。

『ダービー』と名づけられた子猫は緊張で身体が震え、全身が汚れていて、ノミに覆われていました。しかし、時間が経つにつれてゆっくりとナージャさんのことを信頼していき、少しずつ威嚇の回数が減っていったのです。

ダービーの年齢は5〜6週齢ほどで、保護から数日後には随分と元気を取り戻し、愛らしい個性を輝かせ始めました。

「ダービーの身体は小さく、体重は450gほどでした。彼女はとってもおしゃべりで、いつも大きな声で話しかけてきます。彼女は身体の回復と共に、好奇心が増していきました。」

ダービーは再び独りぼっちになるのが怖くて、ナージャさんが部屋を出ようとするたびに大きな声で鳴き始めました。そんな寂しがり屋のダービーに、ピッタリの猫達がいることをナージャさんは知っていました。

ダービーが保護される数週間前、『マンゴー』『ココナッツ』『レモン』という名前の3兄弟がTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)中に保護されていたのです。

一番野生的だった白猫のレモンは、まだ完全には人間に慣れていませんでしたが、他の猫と一緒に過ごすことは大好きになりました。レモンはたくさんの保護猫達に寄り添いながら、他の猫を信頼することを学んでいったのです。

レモンはマンゴーやココナッツよりも先に保護されていて、一番最初に養育主さんの家に到着していました。そして3兄弟が再会を果たすと、レモンは兄弟を落ち着かせるために、優しく寄り添い始めたそうです。

そんな3兄弟がダービーに会うと、一瞬で恋に落ちました。3兄弟はすぐにダービーを自分達の寝床に連れて行き、愛情いっぱいに抱きしめました。ダービーはとても嬉しかったようで、すぐに3兄弟の家族の一員に加わりました。

「彼らはダービーのことをとても愛していて、いつも彼女に寄り添いながら毛づくろいをしてあげています。その光景はとっても愛らしく、いつも私の心を溶かします。」

そんな中、レモンは人間好きのダービーの姿を見て、徐々に人間のことを信頼するようになっていきました。レモンはダービーがいつもナージャさんに抱きついている姿を見ながら、人間が悪い生き物ではないことを学んだのです。

また、とても仲の良いマンゴーとココナッツも、いつも愛情いっぱいにダービーの毛づくろいしてくれました。2匹はダービーと一緒にオモチャで遊んで、ダービーが昼寝をしている時には独りぼっちになっていないかをいつも確認しているそうです。

「ダービーは3兄弟が寄り添ってくれることにとても感謝しています。私は彼らが一緒に何かを見つめたり、毛づくろいしたり、遊んだりしている姿を見ると、いつも心が温かくなります」とナージャさんが嬉しそうに話してくれました。

ダービーは現在、家猫として新しい生活を楽しんでいます。ダービーはいつもそばに3兄弟がいてくれることに幸せを感じていて、毎日を元気いっぱいに過ごしているのです。

これからもダービーはみんなにたくさんの愛情を注がれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:tiny.paws.fosterslovemeow

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