ある日、茶トラ子猫の『ケルビン』が路上で迷子になっていたところを保護されました。その後、地元の保護施設『ペット・アライアンス』に連れて行かれたケルビンは、5日齢で100gほどの体重しかありませんでした。
スタッフ達は独りぼっちのケルビンを別の場所で保護された5匹の子猫達に紹介しました。すると子猫達はすぐに一緒になって、大きな家族になったのです。
また、幸いなことに養育ボランティアのサラ・クラコスキーさんの家には、自分の子供達が離乳した後もまだミルクを出していた『ジュール』という名前の保護猫がいました。
スタッフ達はすぐに母親の愛情が必要な子猫達をサラさんの家へと連れて行きました。するとジュールは一瞬で子猫達を受け入れて、全ての子猫達に愛情を注ぎ始めたのです。
ケルビンは他の子猫達よりも身体が小さく、体重が不足していました。そのためリサさんはジュールのミルク以外にも、24時間体制でケルビンにミルクを飲ませて栄養を補給し続けたそうです。
そんな中、ケルビンと仲良くなった5匹のうちの『ルーメン』と名づけられた子猫が、ケルビンを常に心配し、いつもそばに寄り添うようになりました。
「全ての子猫がケルビンを受け入れましたが、特にルーメンはケルビンと強く結びつきました」とリサさんが言いました。
ルーメンはケルビンのことをいつも弟のように守っていて、決してケルビンを視界の外に出さずに、たくさんのハグと毛づくろいで愛情を注ぎ続けていました。
ケルビンはみんなに育ててもらったおかげで、2週間後には体重が倍になりました。ケルビンはまだ体重が不足していますが、とても力強くなり、部屋の中を元気に遊び回るようになりました。
もちろんケルビンとルーメンの関係は以前と全く変わりません。ふたりは一緒に会話をしたり、昼寝をしたりしながら、相変わらずいつも一緒の時間を過ごしているのです。
そんな愛らしい子猫達を優しく受け入れたジュールは、本当に素晴らしいお母さんでした。「ジュールはとても甘く愛情深い猫で、フワフワの可愛いシッポを持っています。」
こちらはジュールお母さんにくっつきながら、幸せそうに眠るケルビンの姿です。
その後、子猫達はさらに成長を続け、里親さんの家に行く準備が整いました。
子猫達を送り出すことになったリサさんは、ケルビンとルーメンが同じ家に行かなければならないことを知っていました。
そんなリサさんのおかげで、ふたりは無事に一緒の家に引き取られることになりました。ケルビンは新しい家に向かっている最中も、しっかりとルーメンにしがみついていたそうです。
「子猫達は現在もすくすくと成長し、エネルギーに溢れ、新しい家族にたくさんの愛情を注がれています。私達は子猫達が最高の家を見つけることができたことに、心から幸せを感じています」とリサさんは嬉しそうに話してくれました。
その後、子猫達を立派に育てたジュールも、無事に新しい家へと旅立って行ったそうです。
こうして別々の場所で保護された猫の家族は、全員が無事に生涯の家を見つけることができました。それぞれの家で新しい暮らしをスタートさせた猫達は、これからも安全な家の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:orlando.kittens/lovemeow