人生に、もふもふを。

優しい男性に路上から助け出された迷子の子猫。野外に残された兄弟が見つかるまで、大きな声で鳴き続ける

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ある日、保護団体『フラットブッシュ・キャッツ』のスタッフのウィルさんが外を歩いていると、ゴミ箱の後ろから子猫の声が聞こえました。その声はウィルさんが今まで聞いた中で一番大きな鳴き声だったそうです。

「子猫はゴミ箱の後ろで鳴いていました。その声はとても大きく、かなり離れた場所からでも聞くことができました」とウィルさんが言いました。

ウィルさん達の保護施設は既に保護した猫達でいっぱいになっていましたが、助けが必要な子猫を放っておくことはできませんでした。ウィルさんは子猫をすぐに保護すると、そのまま自宅へと連れて帰って、『ソニー』と名付けて養育を始めました。

早速ウィルさんの妻のディビアさんがソニーをお風呂に入れて、暖かいタオルで包み込みました。するとソニーは幸せな気持ちに包まれたようで、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。

1時間前はゴミ箱の後ろでひとりで鳴いていたソニーでしたが、すっかり全身が綺麗になって、ノミもいなくなり、美味しいご飯を食べて、幸せな子猫へと大変身したのです。

しかし、幸せそうだったソニーが突然鳴き始め、いつまでも鳴き止みませんでした。その姿を見たウィルさんは、もしかするとソニーは誰かと一緒にいたのかもしれないと思い、再びソニーを保護した場所へと戻りました。するとフェンスの後ろに隠れている、もう1匹の子猫の姿を見つけたのです。

子猫はソニーと同じ年齢で、模様もよく似ていました。子猫の姿を見たウィルさんは、一瞬でその子猫がソニーの兄弟だと確信したそうです。

ウィルさんは子猫の信頼を得るために食べ物を与えました。そして、食事の後に子猫を保護すると、ソニーの元へと連れて行きました。

ウィルさんは子猫に『サル』と名付けました。サルはとても怖がっていて、ソニーに会うまでは誰にも身体を触らせようとはしませんでした。しかし、ソニーと再会するとすぐに落ち着きを取り戻し、ウィルさんに身体を触らせてくれるようになったのです。

サルは2時間ほど世話をされると、人間のことを信用するようになり、愛情を示し始めました。そして、再び兄弟ふたりで遊び始め、抱き合うようになったのです。

ウィルさんは兄弟を動物病院へと連れて行きました。初めて病院を訪れた兄弟は、お互いにとても緊張しているようでした。兄弟はずっと野外で暮らしてきたため、お腹の虫を駆除する必要がありました。

その後、養育主さんの家に預けられた兄弟は、2週間後に完全に人間のことを受け入れました。兄弟は大好きなベッドをフミフミしたり、養育主さんの膝の上でくつろいだり、愛情を求めて足によじ登ったりするようになりました。

兄弟は再会してからずっとお互いのそばを離れることはありません。ソニーとサルは完全に切り離すことのできない存在なのです。

子猫の兄弟出典:flatbushcats

そのためウィルさん夫婦は、兄弟を一緒に引き取ってくれる人を探し始めました。そして、ついに兄弟にピッタリの里親さんを見つけることができたのです。

「現在、ソニーとサルは新しい家で上手くやっています。ふたりは毎朝5時になると、里親さんの顔の上を元気に横切っているそうです。」

「兄弟はもう二度と厳しい環境の中で過ごすことはないでしょう」とウィルさんが話してくれました。

こうして路上で助け合いながら暮らしていた兄弟は、安全な家の中で楽しい時間を過ごせるようになりました。これまで長い道のりを歩いてきた兄弟は、ウィルさん達のおかげで最高の幸せを手に入れることができたのです。これからも兄弟は生涯の家族にたくさん甘えながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:flatbushcatslovemeow

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