ある日、ラスベガスの『ハーツ・アライブ・アニマル・レスキュー』に、ゴミ捨て場の近くで見つかった2匹の子猫達が連れて来られました。子猫達はとても痩せ細っていて、全身が非常に汚れていました。
施設の養育ボランティアのニッキ・マルティネスさんは子猫達がケアを必要としていたため、子猫達を養育することを申し出ました。「子猫達はゴミ捨て場の近くで見つかり、通りがかった男性に助けを求めました。子猫達はとてもお腹を空かせていて、重度の眼感染症を患っていました」とニッキさんは言いました。
ニッキさんは預かった子猫に『ピッコリーノ(男の子)』と『バンビーナ(女の子)』と名づけました。子猫達はそれから数週間の間、24時間の看護を受けて、無事に元気を取り戻すことができました。
そんな中、ニッキさんは保健所に連れて来られた4週齢の三毛猫に出会いました。「私は保健所で『里子に出られない子猫』のリストを確認している時に、その子猫を見つけました。」
先の見えない生活を送っていた子猫を、ニッキさんは放っておくことができませんでした。そこでニッキさんは子猫を引き取り、『ホイットニー』と名づけて養育を始めたのです。
ホイットニーは生まれた時からの障がいで、身体が少しグラグラしていました。ホイットニーは歩くのに少し時間がかかりましたが、好奇心が旺盛で家の中の探索をやめることはありませんでした。
ホイットニーはニッキさんが用意してくれた過ごしやすい環境の中で、徐々に健康を取り戻していきました。ホイットニーはトイレの使い方を覚えて、ひとりで歩き回れるようになりました。
「ホイットニーはとても寂しがり屋で、私と1対1の時でも孤独を感じているようでした。彼女は自分と同じ年齢の兄弟を必要としていました。」
その後、ホイットニーの準備が整った時、ニッキさんはピッコリーノとバンビーナをホイットニーに会わせてみました。すると3匹はすぐに一緒になって、楽しそうに遊び始めたのです。
特にホイットニーとバンビーナは強い絆で結ばれました。
ホイットニーは家の中のあらゆる場所で、バンビーナの後に続きました。ホイットニーは安らぎを求めていつもバンビーナを探し、お腹の中でうずくまって、ゴロゴロと喉を鳴らしました。その姿はホイットニーがこれまで見た中で、一番幸せそうな姿でした。
ホイットニーは新しい兄弟がニッキさんの膝に登るのを見るたびに、自らも膝の方へと向かっていきました。その行動は自然とホイットニーの機敏さを改善させていきました。
「今のホイットニーは自分が二度と孤独にならないことを知っています。そして彼女はそのことをとても嬉しく思っています。」
ホイットニーがバンビーナのことを大好きなように、バンビーナもホイットニーのことが大好きです。そのため2匹はお互いのことを、いつも幸せそうに抱きしめ合っているそうです。
その後、子猫達が十分に成長すると、ひとりでも生活ができるピッコリーノが、すぐに里親さんを見つけて、新しい家へと旅立っていきました。
保護施設のスタッフ達は、複数の猫を一緒に引き取ってくれる里親さんを探すのは時間のかかることだと分かっていましたが、残った2匹を必ず一緒の家に送り出すことを心に誓っていました。
そして8月の上旬、2匹はついに新しい家へと旅立っていきました!
「ホイットニーとバンビーナは一緒に引き取られました。彼女達は現在、『クレオ』と『ココ』と名前を変えて、新しい生活を楽しんでいます。」
「クレオは現在、高いところに登ることに夢中だそうです。そのため新しいお父さんは彼女のために、ソファーのクッションに穴の開いたブランケットを被せて、登りやすいようにしているそうです。」
ホイットニーとバンビーナは新しい家にもすっかり慣れて、最高に幸せな日々を過ごしているのです♪
こうして独りぼっちで保護されたホイットニーは、ニッキさんの家で素敵な出会いを果たすことができました。とっても仲良しな2匹は、これからもお互いに寄り添い合いながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:myfosterkittens/lovemeow