人生に、もふもふを。

人間の助けを求めて、3匹の子猫を家の中に運んできた野良猫。でもその猫は子猫達の本当のお母さんではありませんでした

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ある日、保護施設『シュスワップ・ポー・レスキュー』のバーブ・ゴスランさんの元に、カナダのブリティッシュコロンビア州にある小さな村の住人から、助けが必要な3匹の子猫達についての連絡が入りました。

バーブさんはすぐに子猫達を保護した女性とやりとりを始めました。「女性が保護した子猫達は、避妊済みの野良猫が連れてきました。その猫は女性の家の猫用のドアから入ってきて、子猫達をベッドの上まで運びました」とバーブさんが言いました。

「突然のことに驚いた女性は、子猫達を出産した母親が近くにいるかもしれないと思い、すぐに外に出て母親の姿を探しました。でも子猫達がどこから運ばれてきたのか分からず、結局母親を見つけることはできませんでした。」

子猫達を運んできた猫はミルクを出すことができなかったため、女性はバーブさんに連絡をすることに決めました。バーブさんはその後、保護活動を一緒に行なっているケルシー・マックナイトさんと共に、車で女性の家へと向かいました。

「私達が女性の家に着くと、3匹の子猫達の姿を見つけました。子猫達は人間のことをとても恐れていて、ベッドの下に身を隠していました。」

子猫達は非常に野生的で、近づいてくる人間全てを威嚇してきました。

「子猫達はとても痩せ細っていて、しばらく何も食べていないようでした。私達は子猫達のそばに母親がいなかったのは、母親が既に命を落としてしまったからだろうと感じました。」

「子猫達は威嚇したり、攻撃したりして、人間と関わることを完全に拒んでいました。でも私達は子猫達がどれだけ人間を怖がっていても、痩せ細った子猫達をそのままにしておくことはできませんでした。私達は子猫達が誰かの愛情を求めていることを知っていました。」

帰りの車の中でバーブさん達は子猫達に健康上の問題があることに気づきました。そのため子猫達をすぐに動物病院へと連れて行きました。

「私達は子猫達のうちの1匹に、眼振(眼球がけいれんしたように動いたり揺れたりする状態)があることに気づきました。」

獣医さんが子猫達を診ると、子猫達には凍傷があり、重度の栄養失調と脱水症状で苦しんでいることが分かりました。また1匹の子猫に現れていた眼振は、栄養失調と極度のストレスによって引き起こされていることが分かりました。

バーブさんは子猫達を看病するために、数日間自宅で預かることにしました。3匹のうちの2匹はすぐに回復しましたが、一番症状の重かった子猫が元気を取り戻すまでに多くの時間とケアが必要でした。

その後、養育ボランティアのクリスティーンさんが子猫達を人間生活に慣らすために、3匹を養育し始めました。するとこの家で暮らす先住猫の『ロキ』も、子猫達の世話を手伝ってくれました。

実はロキも子猫達と同じく、幼い頃に保護された猫でした。どうやらロキは子猫達の気持ちがよく分かっているようで、出会った日から子猫達に温かい愛情を注ぎ始めました。特に人間を一番怖がっていた『バラデロ』には、たくさんの手助けをしてくれたそうです。

ロキはその日以来、バラデロと多くの時間を過ごすようになりました。そのおかげでバラデロは人間が悪い生き物ではないことを理解し、ついに心を開くことができたのです。

「バラデロが救助された時は、あまりにも多くのストレスで目が震え、決して人間を寄せ付けようとはしませんでした。でもそれから1ヶ月が経つ頃にはすっかり人間のことを信頼していて、誰かが近づいてきても、威嚇したり逃げたりしなくなりました。そんな彼女の大きな変化に、私達は心から幸せを感じています。」

その後もクリスティーンさんの元で成長を続けた子猫達は、ついに里子に出る準備を整えました。最初はとても人間を怖がっていた子猫達でしたが、たくさんの愛情のおかげで、とってもハグ好きの甘えん坊な子猫へと生まれ変わることができたのです。

そして、子猫達はついに生涯の家へと旅立っていきました。

子猫達は現在、優しい里親さんの元で幸せな毎日を送っているそうです♪

こうして愛情深い猫によって家の中に運ばれてきた子猫達は、バーブさん達のおかげで元気を取り戻し、新しい人生をスタートさせることができました。子猫達はこれからもたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:gypsykittyhouselovemeow

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