ある日、カナダのモントリオールに住むシンディーさんが、街中を彷徨い歩いていた三毛猫に出会いました。猫のことが気になったシンディーさんが目を合わせると、猫は一直線に駆け寄ってきたそうです。
どうやら猫は人間の助けを必要としていたようです。
シンディーさんはすぐに猫を保護して、地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』へと連れて行きました。
「猫はシンディーさんに保護してもらえたことをとても喜んでいるようでした」とスタッフのセリーヌ・クロムさんは言いました。
セリーヌさん達は施設に来た猫に『メルバ』と名づけました。とってもフレンドリーな性格のメルバは、年齢が約1歳くらいで出産直前だったそうです。
セリーヌさんは経験豊富な養育主のステファニーさんにメルバを預けました。そのおかげでメルバは安心して子猫達を出産することができたのです。
保護の2日後、ステファニーさんはメルバが出産に入ったことに気づきました。
「メルバは出産が少し不安だったようで、ステファニーさんにそばにいるようにお願いしてきました。ステファニーさんはメルバを落ち着かせるために、ずっとそばについていてあげました。しばらくするとメルバは、ステファニーさんに見守られながら4匹の子猫を出産しました。」
子猫は全て男の子で、『アルフォンス』『エドガー』『アナトール』『ナポレオン』と名づけられました。
「メルバはその日から、生まれてきた子猫達の世話を一日中続けています。彼女はとても素敵なお母さんです。」
その後、メルバとステファニーさんの愛情ですくすくと成長した子猫達は、あっという間に2週齢になりました。目が見えるようになった子猫達は、ベッドの上をヨロヨロしながら移動するようになったそうです。
「メルバはとても愛らしい猫です。メルバはステファニーさんのことを完全に信頼していて、自分の赤ちゃん達を一緒に育てています。」
4匹の子猫はみんな健康的で、いつもお腹をミルクで膨らませています。そんな子猫達を見守りながら、メルバは暖かい家の中で最高の時間を過ごしているそうです。
こうして街中を彷徨い歩いていたメルバは、出産直前に優しい女性に出会い、安全な家の中で子猫達を育てることができました。そのおかげで子猫達はひとりも欠けることなく、元気に成長することができたのです。
ステファニーさんの家で家猫としての人生をスタートさせた猫の親子は、これからも優しい家族に囲まれながら、温かい生活を送っていくことでしょう(*´ェ`*)