10月の中旬、動物保護団体『プロヴィデンス・アニマル・センター』が、暖かい家が必要な野良猫の親子を見つけました。
愛情深い母猫の『マカダミア』は上部気道感染症を患っていて、驚くほど痩せ細っていました。しかし、そんな状態にも関わらず、7匹の子猫の世話をやめることはありませんでした。
そんな親子の話を聞いた養育ボランティアのセレナ・ボレトさんは、マカダミアを休ませてあげるために、親子を自宅で預かることを申し出ました。
セレナさんは親子を迎える準備が整うと、すぐに子猫達の世話を始めました。子猫達の何匹かはとても衰弱し、栄養失調に陥っていたため、シリンジによる栄養補給が必要でした。そのためセレナさんは夜もほとんど眠らずに、子猫達の世話を続けたのです。
セレナさんは子猫達の全てが生き残るという確信を持てませんでした。しかし、セレナさんはできる限りのことを行い、子猫達と一緒に戦い続けたのです。
子猫達はセレナさんのおかげで、何とか危機を乗り越えることができました。また、マカダミアが体力を回復させている間も、子猫達は成長を続け、日に日に遊び好きになっていったそうです。
「真っ黒なのがウォールナット、白黒がピスタチオ、タキシードがブラジル、三毛猫がピーカン、サビ猫がヘーゼルナッツ、茶トラ白がカシュー、一番小さな茶トラがピーナッツです」とセレナさんは言いました。
「7匹の兄弟は、私が今までに育ててきた中で一番数の多い兄弟です。また、お母さんのマカダミアはとっても甘い猫で、私の膝の上で眠るのが大好きです。」
いつもセレナさんが猫部屋に入ると、マカダミアが「ちょっと休むね」というサインを出して、昼寝を始めるそうです。すると子猫達は一斉にセレナさんの方へと向かってきて、膝の上で落ち着くそうです。
「この子達はいつも私のそばにいたいと思っているようです。私が1匹を膝から降ろすと2匹が飛びついてきます。そのため立ち上がるまでにとても時間がかかります。」
毎日、セレナさんの足は子猫達のベッドになっています。子猫達は幸せそうに喉を鳴らしながら、セレナさんに最高の笑顔を見せてくれるそうです♪
愛情深いマカダミアは、全ての子猫達にしっかりと目を配っていました。また、マカダミアの体調が回復するに連れて、子猫達と過ごす時間が増えていったそうです。
「マカダミアは驚くほどご飯を食べました。そのため彼女は7匹の子猫達に授乳させながら、確実に体重を増やしていきました。」
その後、親子の里親募集が始まると、すぐに7匹の子猫に家族が決まりました。マカダミアは年を重ねていたため、家を見つけるのに数週間かかりましたが、無事に新しい家族に出会うことができたそうです。
「私はカシューとピーナッツが一緒に引き取られたことに、言葉では言い表すことのできない喜びを感じました。私が親子を迎えた日から、ピーナッツとカシューは驚くほどの絆で結ばれていて、分離することができませんでした。」
これまでに長い道のりを歩んで来たマカダミアも、無事に安全な場所へとたどり着きました。
「マカダミアには現在、彼女のために無限の愛情を注ぐ2人の家族がいます。彼女はこの家の唯一のペットとして、家族に愛されていること楽しんでいます。」
「この素晴らしい親子を育てるのはとても楽しいことでした。私は彼らの人生の一部になれたことを、とても幸せに思っています」とセレナさんは嬉しそうに話してくれました。
こちらは猫団子になる子猫達の姿です。
こうして衰弱した状態で保護された猫の親子は、セレナさんのおかげで新しい人生をスタートさせることができました。暖かい暮らしに安心し、幸せいっぱいの親子の姿に、自然と心が温まりますね(*´ω`*)