老猫の『ジジ』はヘンリーさんの家の納屋で暮していた猫です。ジジは同居猫達との相性が悪く、いつもケンカを仕掛けていたため、納屋で暮すことになったのです。どうやらジジの方も納屋での暮らしが気に入っているようです。
ある暑い日のこと、ヘンリーさんが車を走らせていると、道路脇にやせ細ったアライグマの子供を見つけました。可哀想に思ったヘンリーさんはアライグマを保護することにしたのです。
出典:HALEY WILLIAMS
しかし、野生動物は動物病院では診てくれません。また、野生動物保護センターなども近くになかったため、ヘンリーさんはアライグマを自宅に連れて帰り、ご飯を食べさせてあげたのです。
ヘンリーさんはアライグマに『ウィンストン』と名づけ、家族全員で世話をしました。そのおかげでウィンストンは、徐々に元気を取り戻していったのです。
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そしてヘンリーさんは、元気になったウィンストンを野生に順応させることにしました。そのためにジジと一緒に行動させることを思いついたのです。ジジは納屋や野外を自由に行き来していたため、ジジと一緒にいれば徐々に野生に慣れていくかもしれないと考えたのです。
ただ、一つだけ心配なことがありました。それは、ジジが他の猫を受け入れようとしない性格だったため、ウィンストンとも仲良くならないのではないかと心配したのです。
ヘンリーさんがジジにウィンストンを会わせてみると、早速ウィンストンに3発ほど猫パンチを繰り出しました。しかし、ウィンストンへの攻撃はそれだけでした。ウィンストンが敵ではないと悟ったジジは、ウィンストンを受け入れたのです。
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その日以来、ジジとウィンストンは親子のような関係になりました。ヘンリーさんが窓の外を見ると、いつもふたりは植木鉢で昼寝をしたり、レスリングをしたり、家の周りを探索したりしていたのです。
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そんな日々を過ごしているうちに、ウィンストンは少しずつ遠くの方まで出かけることが多くなり、最後には野生での暮しに戻ることができたのです。
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しかし、老猫だったジジはウィンストンを送り出してすぐに、老衰でこの世を去りました。
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でもウィンストンはジジがいなくなった今でも、ジジに会うために月に1度くらいの頻度でヘンリーさんの家を訪れるそうです。
ヘンリーさんが窓の外を見ていると、ウィンストンと新しく家族に迎えた猫が寄り添っている姿を時々見かけるそうです。その姿を見ていると、ウィンストンとジジが一緒に遊んでいた頃の姿と重なるそうです。
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きっとウィンストンはいつまでも、ジジと過ごした時間を忘れることはないことでしょう。そして、これから先もジジとの思い出がたくさん詰まったこの場所へ、通い続けることでしょう。